「ユニバーサルミュージックに新卒で入りたい。でもソニーミュージックとどう違うのか、どっちを本命にすればいいのか分からない」
レコード会社志望の就活生から、この質問をよく受けます。同じ「大手レーベル」でも、採用の形、動く時期、入社後の配属の決まり方はけっこう違うんですよね。ここを知らずに両方を同じ準備で受けると、片方の締切を落とします。
この記事では、2026年9月時点でユニバーサルミュージック(日本法人)の公式採用ページから確認できたことを整理して、ソニーミュージックグループとの違いを表にしました。私はイベント・コンサート業界で15年以上、ユニバーサル・ソニー・エイベックスなどレコード会社の担当者と、タイアップやイベント企画の打ち合わせを数十回はやってきた営業職です。採用側で面接に座った経験もあります。業界の側から見た「両社の空気の違い」も、本音で書きます。
注意:採用日程・制度は公式ページで2026年9月に確認した内容です。ユニバーサルの新卒採用はマイナビの企業ページで詳細が案内されるため、応募前に必ず最新の募集要項を確認してください。この記事は「公式で確認できたこと」と「業界の側から見た感覚」を分けて書いています。
27卒・28卒の大学生・大学院生が対象の無料就職支援です
キャリアパーク就職エージェント(ポート株式会社)は、2027年3月・2028年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象にした無料の就職支援です。登録後、担当者から大学・学部・学年の確認と面談日程の電話が来ます。大手レコード会社の本体は公式採用ページから直接応募が基本で、エージェントは中堅・関連会社の入口と面接対策に使ってください。
結論:ソニーは「グループ一括・12月エントリー」、ユニバーサルは「単体・新卒と第二新卒が同じ枠」

先に両社の違いを3点だけ。
- 採用の形:ソニーミュージックグループはグループ22社の一括採用。ユニバーサルミュージックは日本法人単体で「新卒/第二新卒採用」を同じ枠で募集
- 時期:ソニーの27卒エントリーは2025年12月15日〜2026年1月14日。ユニバーサルの27卒は2026年9月時点で「エントリーシートの受付を終了」と表示され、詳細はマイナビ2027の企業ページで案内
- 配属:ユニバーサルは公式FAQで「新卒は働く中で適性を見極めていく」と明記。中途は募集段階で配属ポジションが決まる
どっちが難しいかじゃなくて、動く時期と入口の形が違う。この前提で、ユニバーサル側の実態から見ていきます。
ユニバーサルミュージック(日本法人)はどんな会社か

ユニバーサルミュージック合同会社は、世界各国で音楽事業をやっている米ユニバーサル ミュージック グループの日本法人です。会社の形が「合同会社」なのは外資系の日本法人によくある形で、就活生が気にする必要はありません。
公式の採用ページに並んでいる部門を見ると、この会社の仕事の広がりが分かります。
- レーベル(EMI Recordsなど。A&R、デジタルマーケティング、マーケティングプランナー、デジタルストラテジー)
- 宣伝・営業・新規ビジネス(プロモーター、セールスマーケティング、タイアップ推進)
- マーケティング(広告スペシャリスト)
- 情報システム(D2Cのプロジェクトマネージャー、セキュリティなど)
- EC、コーポレート、LIVE事業・マーチャンダイジング事業
社員インタビューには、クラシック担当、EMI Recordsのマネージングディレクター、スタジオスタッフ、CFO、レーベルのデジタル担当なんかが並んでいます。「レコード会社=A&Rと宣伝」じゃなくて、デジタル・データ・ライブ・グッズ・財務まで含めた会社だと分かっておくと、志望職種の選択肢が広がります。
業界の側から見たユニバーサルの印象を正直に言うと、「洋楽とクラシックの厚みがある会社」で、同時に「デジタルの話が早い会社」です。タイアップの打ち合わせで、配信データやSNSの数字を根拠に話してくる担当者が他社より多い印象があります。こっちが「このアーティストは現場で盛り上がってますよ」と感覚で話すと、「その盛り上がり、数字で見るとこうです」と返ってくる感じ。外資の日本法人らしく、数字で会話する文化が現場にも降りています。
新卒・第二新卒採用の実態(公式で確認できたこと)

27卒はES受付終了。詳細はマイナビの企業ページ
2026年9月時点で、公式サイトの「2027年新卒/第二新卒採用」ページには「エントリーシートの受付を終了しました」と表示されています。募集要項の詳細はマイナビ2027の企業ページで案内される形式なので、28卒の人はマイナビ2028で同社のページを早めにブックマークしておいてください。
新卒と第二新卒が同じ枠
ユニバーサルの募集名は「新卒/第二新卒採用」です。卒業後1〜3年程度の人も同じ枠で応募できる形で、これは新卒のみを対象にする会社との大きな違い。既卒で音楽業界を諦めかけていた人には、押さえておきたい入口です。
配属は「働く中で見極める」。語学は全職種で必須ではない
公式FAQによると、新卒は「働く中で適性を見極めていく」方針で、中途のように募集段階で配属が決まってはいません。語学については「すべてのポジションに求められるわけではない」と明記されています。外資だから英語必須、という思い込みで応募を止める必要はないです。
音楽業界経験も必須ではなく、「業界未経験の方も採用し、活躍している」実績があるとFAQに書かれています。これは中途採用についての記述が中心ですが、新卒にとっても「音楽業界でのバイト経験がないと無理」ではないことの根拠になります。
実質的な入口はインターン:部門別・週3日・時給制

ユニバーサルの採用ページで目立つのが、部門別のインターン募集です。2026年9月時点で公開されているものを挙げます。
| 部門 | 公式に書かれている業務 |
|---|---|
| EMI Records デジタルマーケティング部 | SNSアカウントの投稿・運用サポート、デジタルプロモーション施策の立案補助・効果検証・データ作成、画像/動画編集 |
| プラットフォーム・パートナーシップ部 | SNS投稿サポート業務、各種リサーチサポート |
| コンシューマーマーケティング本部 | 業務サポート |
| VMG | 業務サポート |
EMI Recordsのインターンは「月〜金のうち週3回を目処に応相談」「時給制、交通費支給(日額上限5,000円)」、勤務地は東京都渋谷区神宮前(原宿駅・明治神宮前駅が最寄り)と公式に書かれています。1日だけの説明会型インターンじゃなくて、週3日で実務に入る長期型です。
注意:インターン募集ページには「インターン中の社外での音楽関係の活動について、内容によっては活動停止や過去のSNS投稿の非公開をお願いすることがある」という条件が明記されています。自分で音楽活動やSNS発信をしている人は、応募前にこの条件を読んでください。
業界の側から見ると、この長期インターンは「新卒採用の前段階」として機能している会社が多いです。週3日で半年いれば、現場の人はその学生の仕事ぶりを知っている。本選考で名前を知られている状態と、ESだけの状態では、通過率が違うのは当たり前ですよね。28卒で本気なら、このインターンに出すのが最初の一手です。
ソニーミュージックグループとの違いを表で比較

| 項目 | ソニーミュージックグループ | ユニバーサルミュージック(日本) |
|---|---|---|
| 採用の単位 | グループ22社の一括採用 | 日本法人単体 |
| 新卒エントリー時期(27卒) | 2025年12月15日〜2026年1月14日13時 | 2026年9月時点でES受付終了。詳細はマイナビ2027 |
| 既卒・第二新卒 | 新卒採用サイトで確認 | 「新卒/第二新卒採用」として同じ枠 |
| 配属 | グループ各社・職種別の案内あり | 働く中で適性を見極める(公式FAQ) |
| インターン | 公式採用サイトで確認 | 部門別・週3日目処・時給制の長期型 |
| 働き方(公式) | 公式で確認 | コアタイムなしのフルフレックス、テレワーク制度(2020年10月〜)、年間休日125日、有給20日 |
| 倍率 | 公式非公表。就活サイトの推計で100倍超 | 公式非公表 |
ソニー側の詳細(採用大学・年収・選考フロー)はソニーミュージックの就職難易度に書いています。
制度面はユニバーサルが公式に細かく開示している
ユニバーサルの「働き方・制度」ページには、コアタイムなしのフルフレックス(残業時間を通算して終日休暇にする「フレックスオフ」も可)、2020年10月からのテレワーク制度、年間所定休日125日、有給休暇の毎年20日付与、育児休職からの復職率100%(2024年3月末時点)、企業型確定拠出年金、社内CD販売やライブチケット斡旋まで書かれています。
音楽業界は「土日と夜が仕事」というイメージが強いですけど、レコード会社の本社職はライブの現場職とは働き方が違います。私みたいな興行側は本番の週は家に帰れないこともありますが、レコード会社の担当者は打ち合わせが平日の日中に入るのが普通です。ここを公式で確認できるのは、志望動機を書くうえでも材料になります。
「どっちが受かりやすいか」は聞かれても答えられない
両社とも倍率を公表していません。就活サイトの推計はありますが、母数の取り方で数字が変わるので、比較の根拠にはなりません。業界の側から言えるのは、ソニーはグループ一括で採用人数が相対的に多く、ユニバーサルは単体で少人数、という構造の違いまでです。
選考で差がつく準備(レコード会社の側が見ていること)

- デジタルで何かをやった実績:インターンの業務がSNS運用・データ作成・動画編集である以上、選考でもそこが見られます。自分のアカウントでも、サークルの告知でもいい。数字を語れる実績を1つ作る
- 職種まで落とした志望動機:「ユニバーサルに入りたい」じゃなくて、「デジタルマーケティングで配信の数字を動かしたい」「タイアップ推進で映像業界とつなぎたい」まで書く。書き方はエンタメ業界の志望動機NG例と職種別例文を参照
- 洋楽・クラシック・アニメまで含めた「幅」:ユニバーサルは邦楽だけの会社じゃありません。好きなジャンルの外に、その会社の主力があることを知ったうえで話す
採用側で面接に座っていたとき、レコード会社志望の学生でいちばん多かったのが「このアーティストが好きだから」で止まる志望動機でした。レコード会社の人にとって、それは前提なんですよ。もうひとつ多いのが、「好きなアーティストは?」と聞いて「ロック系です」「アイドルソングです」とジャンルで返してくる学生。悪くはないんですが、こっちはその人の中身が見たいので、固有名詞で答えてほしい。差がつくのは、「そのアーティストの曲がどうやってリスナーに届いたかを、自分なりに分析して話せる」学生です。ユニバーサルみたいに数字で会話する会社なら、なおさら。
27卒・28卒がいまやること

27卒(大学4年)
ユニバーサルの27卒新卒枠はES受付を終了しています。ただし「新卒/第二新卒」が同じ枠なので、卒業後に第二新卒として次の年度の募集を狙う道は残ります。今年は、コンサート制作会社・事務所・中堅レーベルの秋採用(28卒エンタメ業界の選考カレンダーに27卒の秋採用も載せています)と、エージェント経由の紹介で選択肢を広げてください。
28卒(大学3年)
- 公式採用ページの部門別インターンに応募する(週3日で実務に入る長期型。SNS運用・データ作成の経験になる)
- マイナビ2028でユニバーサルの企業ページをブックマークして、募集要項の公開を待つ
- 並行してソニーミュージックのマイページ登録を11月までに済ませる(27卒は12月15日エントリー開始)
音楽業界全体の入口と新卒が入りやすい会社は、音楽業界への就職は難しい?新卒で狙える職種・会社の選び方にまとめています。
大手レーベルの本体は公式採用ページから直接応募して、「今紹介してもらえる音楽関連の会社」はエージェントの面談で聞く。この併用が、レコード会社志望の新卒には現実的です。
よくある質問

英語ができないと応募できませんか?
公式FAQでは、語学は「すべてのポジションに求められるわけではない」とされています。洋楽・海外との連携が多い部門では有利になりますが、応募の条件ではありません。
既卒でも応募できますか?
ユニバーサルは「新卒/第二新卒採用」を同じ枠で案内しています。第二新卒の具体的な条件(卒業後何年までか)は募集要項で確認してください。
インターンに参加しないと新卒採用は不利ですか?
公式に「インターン参加が選考条件」とは書かれていません。ただ、部門別の長期インターンで実務経験と社内の接点が作れるのは事実なので、28卒で本気なら応募する価値があります。
ソニーとユニバーサルは併願できますか?
できます。エントリー時期がずれているので、両方の締切をカレンダーで管理してください。
まとめ:時期と入口の形が違う。両方の締切を持って動く

- ソニーはグループ22社一括・12月中旬〜1月中旬エントリー。ユニバーサルは単体で「新卒/第二新卒」同一枠、詳細はマイナビで案内
- ユニバーサルの配属は入社後に見極め。語学・業界経験は必須ではないと公式FAQに明記
- 部門別の長期インターン(週3日・時給制・原宿)が実質的な入口。SNS活動の制限条件を読んでから応募する
- 働き方はフルフレックス・テレワーク・年間休日125日・有給20日と公式に開示
- 選考で差がつくのは「デジタルで動かした実績」と「職種まで落とした志望動機」
大手レコード会社は「1社に絞る」のではなく、動く時期の違いを使って両方の締切を持つのが現実的です。この記事は募集要項の更新に合わせて見直します。
27卒・28卒の大学生・大学院生が対象の無料就職支援です
キャリアパーク就職エージェント(ポート株式会社)は、2027年3月・2028年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象にした無料の就職支援です。登録後、担当者から大学・学部・学年の確認と面談日程の電話が来ます。既卒・第二新卒の人は公式の既卒向けページから申し込んでください。
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