この記事を読まれている方は
- 東宝に就職したい
- 東宝って就職倍率凄いんじゃないの?
- 東宝の就職対策を知りたい
このように考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では映画業界を目指したいあなたに、人気企業東宝の就職難易度や評判、選考対策について解説していきます。
11年間エンタメ・イベント業界で数々の映画イベントにも携わってきた私が解説します。
ぜひ最後まで読んで、好きなことを仕事にするチャンスを掴みましょう!
ちなみに、最短で内定獲得を目指すなら、キャリアパーク就職エージェントの活用が近道です。
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【ぶっちゃけ難しい!?】東宝の採用倍率・採用人数は?
東宝の採用倍率は420倍と言われています。
超有名企業ではあるものの、採用人数は15名程度と少ないため、非常に狭き門と言えるでしょう。
単純計算で6,300人の猛者たちの中から選ばれるためには、正直相当な覚悟と準備が必要ですね…。
これはエンタメ業界全般に言えることですが、例え大企業と呼ばれるような企業でも採用人数は多くて数十人です。
多くの企業では2~3名などのたった数名、もしくは年度によっては採用活動を行わないケースもあります。
一方で、就活で応募が集中するのはメジャーな企業なのは言うまでも無く、必然的に倍率がぐんと上がる傾向にあるのです。
数千人の中から自分を選んでもらうんだ!と思えるくらい、企業研究や自己分析など、事前準備が欠かせません。
過去の採用人数
2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 |
男:女 | 男:女 | 男:女 | 男:女 | 男:女 |
6名:4名 | 6名:4名 | 6名:4名 | 9名:5名 | 6名:4名 |
10名 | 10名 | 10名 | 10名 | 10名 |
以下からは、最低限知っておいて欲しい情報をまとめていますので、一緒に準備していきましょう。
東宝の会社概要について
まずは、東宝株式会社の就職情報についてご紹介していきます。
東宝の企業概要
会社名 | 東宝株式会社 |
住所 | 東京都千代田区有楽町1丁目2番2号 |
代表者 | 取締役社長 松岡 宏泰 |
設立 | 1932年8月 |
資本金 | 10,355,847,788円 |
従業員数 | 当社単体:352人(嘱託12人を含む) グループ:3,239人(嘱託542人を含む) |
本社は東宝日比谷ビル(日比谷シャンテ)内にあります。日比谷シャンテは一度は訪れたことのある方もいるのでは?
東宝本社には映画会社ならではの「試写室」がありますよ!入社できたらココで最新映画を観られる可能性もあるかも。
東宝の事業内容
東宝は、東映や松竹と並ぶ日本のメジャー映画会社の一つです。
三社は映画業界の【御三家】と言われたりもしています。
ゴジラが有名な会社ですが、名探偵コナン、ポケモン、ドラえもんなど数ある人気アニメ作品などの扱っています。
「君の名は。」や「鬼滅の刃」なども記憶に新しいのではないでしょうか。
東宝の事業内容は以下の通りです。
映画
- 映画の企画、製作及び製作請負
- 映画の配給及び売買
- 映画その他の興行
- テレビ及びインターネット等で放送又は配信される番組の企画、制作、制作請負、販売及び賃貸
- 出版物、オーディオソフト、ビデオソフト及びキャラクター商品等の企画、制作、販売及び賃貸
- 著作権、商品化権、商標権その他の知的財産権の取得、使用、利用許諾その他の管理
演劇
- 演劇の企画、製作及び製作請負
- 演劇の興行
不動産経営
- 土地及び建物の賃貸、管理、売買及びこれらの仲介並びに駐車場の経営
参考:東宝 会社概要
東宝の募集要項(新卒採用)
職種
- 総合職一括採用
各人の適性・能力に応じて、映画、演劇、アニメ、不動産経営、その他分野の、企画・製作、営業、宣伝、管理等の職種に配属します。(ジョブローテーション有)
応募条件
- 2023年6月以降2024年3月までに、大学または大学院を卒業・修了見込みの方
- 2024年4月に入社可能な方
- 1997年4月2日以降出生の方 (※若年層の長期的キャリア形成のため)
学部・専攻は問いません。
既卒者・短大卒業者・専門学校卒業者は応募できません。
既卒の方や短大・専門学校の方はNGなんですね。狭き門なはずです・・・!
東宝の年収は?
東宝の平均年収は891万円と言われています。(参照:就活の未来)
世間一般的な平均年収は420万円程と考えると、かなり水準が高いですね。
30代後半からは1,000万円超えも珍しくないようで、好きを仕事にしながらの高収入、とっても夢があります!
ただし、部署によっては残業も多いと聞きますので、残業代で大きく稼いでいる人も中に入るのでしょう。
年功序列で給与ベースは上がっていくようですので、長く勤めるほどに年収は右肩上がりになっていくようです。
過去3年間の新卒の離職も一人のみと、定着しやすい環境だからこそ、平均勤続年数も長くなり平均年収も高いのでしょう。
東宝社員の出身大学は?
東宝で働く人たちの出身大学は、以下のとおりです。
<大学院>
京都大学、慶應義塾大学、大阪大学
<大学>
青山学院大学、大阪大学、関西学院大学、学習院大学、京都大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京外国語大学、東京芸術大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、日本大学、一橋大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学 ほか
参照:マイナビ2024
必ずしも高学歴じゃないと入れない、というわけではなさそうですね。
学歴フィルターがあるのでは?と心配されていた人も安心です。
映画作品に関連する芸術に触れる分野だからこそ、学歴よりも人柄重視で採用しているのかもしれません。
つまり、誰でも目指せるチャンスはある、ということです!
東宝の選考フローは?
東宝の新卒採用の選考フローは以下のとおりです。
東宝の面接対策
東宝での面接の上で大切なポイントは、「なぜ東宝を選ぶのか?」ここを明確に言語化しておくことです。
- 東映や松竹と並ぶ、映画御三家のうち、なぜこの会社なのか?
- やりたいことは他の会社ではできないのか?
- 映画を通して、東宝を通して何がしたいのか?
- 将来のビジョンをどう描くのか?
将来のビジョンをどう描くのか?
映画を通して、東宝を通して何がしたいのか?
将来のビジョンをどう描くのか?
ここを過去の体験からエピソードも交えて具体的に話せるようにしておくことが大事でしょう。
「映画や演劇が好き」なのは、他の就活生も一緒です。
その中であなたには何ができるのか?あなたにしか出来ないストーリーで差別化しましょう。
東宝で求められる人物像は?
東宝の新卒採用で、求める人物像には以下の4つのキーワードを掲げています。
- プロフェッショナル志向
- 引き出しとアンテナ
- プロデュース能力
- 自分を磨く力
順番に見ていきましょう。
プロフェッショナル志向
映画や演劇は私たちにとって商品です。「お客様が求めているものは何か」「どのような作品やサービスがお客様の心を動かすのか」それを考え抜き、企てることを楽しめる人を私たちは必要としています。また、その企てを事業として成功させるためには、現実的に、根気強くやり抜く覚悟が必要です。映画・演劇への愛や夢を持っていることと同じくらい、「たくさんのお客様に楽しんで頂くことで、映画・演劇ビジネスを成功させたい」という「プロフェッショナル」としてのマインドが重要です。
引用:東宝 新卒採用2024
映画や演劇が好きであることは大前提で、その熱量と同じくらいに多くの方を楽しませたり、ビジネスとして考えられるかが重要であると捉えられます。
華やかに見える世界も実は泥臭く、地道な作業や取り組みがたくさん積み重なって出来上がっています。
そんなところにも目をむけて、愚直に取り組める根気良さやマインドが必要なんですね。
引き出しとアンテナ
引用:東宝 新卒採用2024
お客様の心を動かす新たな作品やサービスを企てる上では、「好奇心」が大切です。好奇心旺盛な人とはすなわち、情報の「引き出し」を多く持ち、興味の「アンテナ」を広く張っている人だと私たちは考えます。 見聞きし経験したことを、自身の中で情報としてたくさん蓄積し、必要に応じてそれらを引き出せること。また常に感度高く世の中のあらゆる物事に興味・関心を持つこと。豊かな「引き出しとアンテナ」が、お客様の心を震わせる作品やサービスを創造するために必要な源泉であると考えます。
新しい企画を考えるときには、さまざまなことに興味を持ち、常にアンテナを張って情報収集をして置くことが必要です。
新しいサービスは常に既存の何かの組み合わせ。
掛け合わせるための何か、それは情報を知っておかないと考えつくことはありません。
人に感動を届けるお仕事の仕掛け人たちには、常に情報にアンテナを張り、いつでも引き出せるような蓄えが必要なんですね。
プロデュース能力
引用:東宝 新卒採用2024
新たな作品やサービスが生まれる場には、必然的に社内外のリソース(人・モノ・お金)が集まります。そのリソースを最大化させるためには、広い視野で調整・交渉・問題解決できる能力が大切です。任された仕事に対して真摯に向き合い、時に柔軟に、時に粘り強く、強い心でリーダーシップを発揮すること。それが私たちの考える「プロデュース能力」です。作品企画や宣伝の職種に限らず、どのような仕事においても「プロデュース能力」を発揮することが求められます。困難な問題や、複雑な折衝に直面した際に、周りに助けを求めながら、諦めることなく「プロデュース能力」を発揮できる方は、当社の仕事を通じて大きく成長することができる人材だと考えます。
一つのプロジェクトを動かすのには、多くの人が関わります。
時に先頭に立ち引っ張り、時に間に立ち調整するなど、さまざまな立場、役割で業務を遂行していく必要があります。
どんな仕事でも同じで、決して表舞台に立つような職種でなくとも、プロデュース力が必要であると言う事。
これは、東宝のお仕事に関わらず、どんな仕事でも共通して言えることです。
自分を磨く力
私たちが皆さんに期待をしているのは、「即戦力」ではなく「成長力」です。新しい知識・未知の経験をポジティブに吸収し、自分の武器を増やしていく。今の自分に固執せず「もっと成長したい」という向上心を持った方を、私たちは歓迎します。映画・演劇業界を取り巻く環境は、日々めまぐるしく変化しています。東宝が新たな価値を創造し続けるためには、自身の変化を恐れず、自分を磨き続けることができる人材が必要です。
引用:東宝 新卒採用2024
新卒社員に求められることは、即戦力ではなく、成長力。
当然といえば当然ですが、何にも受身であり、成長に意欲がないと行動や態度にも出てしまいます。
向上心を持つことで、自然と新しい知識や経験を求め、人は行動していくものです。
時代の変化に置いていかれないように、自信を磨き続けることができる、そんな人材はどこでも求められる資質です。
東宝へ就職するメリットは?
東宝に就職するメリットとはなんでしょうか?
主には大企業ならではの安定感がありますね。
仕事の面では、映画のビックタイトルに携われる。
大きな仕事を任せてもらえるチャンスがある。
など、大手ならではのスケールの大きい仕事に関われる事などがあるでしょう。
また、年収1000万を超える方も中にはいるようです。
好きなことに携わりながら、大きく稼げるのは魅力的ですよね。
ただ、大企業のブランドに埋もれることなく、自分の価値をしっかりと見出していきたいものですね。
東宝での働き方は?ブラックなの?
配属される部署、業務内容によって左右されるようですが、東宝の採用ホームページに現役社員の方々の1週間のスケジュールが公開されています。
宣伝部や映画企画部、演劇部などさまざまな職種がありますが、21時、22時まで働かれているケースもあるようです。
現場仕事も多い職種でもあり、繁忙期はなかなか忙しそうですね。
作品の公開に合わせてイベントが行われるような場合、土日稼働も少なからず発生するでしょう。
しかし、全ての部署がそうではないようです。
残業が多いという口コミなども一定数あるようですが、職種によるようです。
東宝はインターンやOB・OG訪問で有利になる?
インターンやOB・OG訪問で選考が有利になる、といった話もよくあり、中には選考フローに含まれていたりするところもありますよね。
東宝はどうなのでしょうか?
実際のところは、選考には直接影響はないようです。
ただし、インターンやOB・OG訪問が全く意味がないかと言えばそうではありません。
実際の仕事の体験やワークショップなどを通じて、入社後の働くイメージを持つことができるようになりますし、ギャップを埋める役割もあります。
OB・OG訪問も同様に、実際に働かれている先輩方の生の声を聞けるので、非常に勉強になります。
ここで動いた経験こそが、自分のやりたいを見つけて、どうなって行きたいのか、具体的なビジョンを描く手助けをしてくれます。
体験から語る思いは説得力があり、言葉の中に本人の意志がしっかりと宿るので、面接官の心に響き伝わるのです。
これは、面接を勝ち抜いていくのには大事な要素です。
積極的に活用していくことをおすすめします。
【実体験】筆者が10年以上前に選考を受けた時の話
私もかつて大学生の頃は、映画業界を目指したいと思っていたことがあり、実際に東宝の選考も受けた経験があります。
ただ、大変お恥ずかしながら、書類選考は通過して意気込んでいましたが、1次面接の時点でお見送りをされてしまいました。
当時の面接は面接官1名の私ともう1人の学生のグループ面接。やや堅い雰囲気の面接でした。
映画館で働いていたことをアピールすると、興味を示してくれたのですが、TOHOグループの映画館でないとわかると『あぁ・・・そこね』と明らかに暗い顔になり、話を広げてもらえなかったのがやや印象的でした。
ただ、お見送りになった理由はそこではなかったと思います・・・。
当時私はエンタメで感動を届ける仕事がしたい、という軸で就職活動をしていましたが、それだけだったんです。
つまり、内容が薄くて、東宝に入って何がしたいのか?何を実現したいのか?それに対して自分は何ができるのか?
全くもって深堀できていなかったと思います。いわゆるダメ就活生です。
これは東宝に限らず全ての採用面接で言えることでしょうが、一緒に働くイメージを持ってもらえないと、相手の印象には残らないんです。
大手企業でかつ超高倍率の東宝ともなると尚更です。
今思えば、書類通過もハードルが高かったのに、非常に勿体無いことをしたと後悔しています。
現在はイベントの仕事で、時々映画に関わったりと違う形で自分のやりたいを実現している私ですが、
せっかく映画業界を目指したい!という素晴らしい目標を持ってこの記事に辿り着かれたあなたには、同じような失敗をしないで欲しいと心から願います。
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