「動画やVTuberの仕事に進みたい。でも、専門学校に入って本当に仕事につながるのか分からない」
進路を考えている高校生や、その保護者からよく出てくる不安です。私はイベント・コンサート業界で15年以上、営業として現場に立ってきました。ここ数年、現場に入ってくる若いスタッフの経歴が明らかに変わっていて、「動画が作れる」「配信の運営ができる」を入口にこの業界へ来る人が増えています。
バンタンクリエイターアカデミーは、その入口を学部として切り出している専門校です。この記事では、公式サイトで確認できる学部・専攻、学費、校舎、そして現場から見たときに「どの専攻がどこにつながるか」を整理します。
注意:この記事は2026年9月18日に公式サイトで確認した内容をもとにしています。学費やコース構成は年度で変わるので、出願前に公式サイトの最新情報と資料請求で確認してください。
資料請求と体験入学の案内があります
学部ごとのカリキュラムや学費の詳細は、資料請求で確認できます。校舎ごとのイベント・説明会も公開されています。
結論:「動画をつくる側」と「ネットで表に立つ側」を学部で分けている

まず全体像です。
- 運営:株式会社バンタン
- 学部:動画クリエイター学部/ネットアーティスト学部の2つ
- 専門部の在籍期間:2年制(1年目に総合的に学び、2年目から応用授業と現場実習)と3年制
- 校舎:東京(品川区西五反田)・大阪(中央区西心斎橋)・名古屋(中村区名駅南)・仙台(青葉区本町)
- 新設:仙台に2027年4月、新設コース開講予定と記載
- 支援:求人獲得とスカウトオーディションによる就職・デビュー支援
- 入口:資料請求、イベント・説明会、電話相談
学部の分け方が、そのまま出口の分け方になっているのがこの学校の特徴です。動画クリエイター学部は「つくる側・支える側」、ネットアーティスト学部は「表に立つ側」。どちらを選ぶかで、2年後に見ている景色がかなり変わります。
学部と専攻の一覧

専門部の学部・専攻は次の通りです。
| 学部 | 専攻 | 向かう先 |
|---|---|---|
| 動画クリエイター学部 | クリエイター専攻 | 動画の企画・撮影・編集を手がける側 |
| 映像制作専攻 | 映像作品の制作工程を担う側 | |
| マネージャー・イベントスタッフ専攻 | 演者やクリエイターを支える側、現場運営 | |
| ネットアーティスト学部 | VTuber専攻 | VTuberとして表に立つ側 |
| 歌い手専攻 | 歌い手として表に立つ側 |
ネットアーティスト学部は、1年目に業界で必要な基礎を幅広く学び、2年目から「VTuber専攻」「歌い手専攻」に分かれる構成だと公式サイトに記載があります。入学時点で決め切らなくていい設計です。
この5専攻を見て「マネージャー・イベントスタッフ専攻がある」というのは、正直めずらしいと思いました。動画や配信の学校は、だいたい作り手か演者の育成に寄ります。支える側を専攻として置いているのは、業界の実情に合っている。表に立つ人が10人いたら、その周りで動いている人はそれ以上いるからです。
学費と在籍期間

公式サイトの学費ページに、2027年度4月生の金額が公開されています。2026年9月18日時点の記載です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 15万円(税込・返金不可) |
| 設備充当費 | 28〜40万円 |
| 授業料 | 74〜81万円 |
| 実習費 | 19〜25万円 |
初年度の学費合計は、コースによって変わります。
| コース | 初年度学費合計 |
|---|---|
| 3年制 | 141万円 |
| 2年制(週4〜5日) | 140万円 |
| 2年制(週3日) | 121万円 |
これに加えて教材費がかかります。公式サイトには参考価格として、Adobe CCライセンスが年44,000円(全学部共通)、動画クリエイター学部はMacBook Proが約30万円、ネットアーティスト学部はWindowsノートPCが約30万円と記載があります。正確な教材費は2月上旬に案内されるとのことです。
海外研修などの任意受講プログラムを除き、これ以外の追加学費はないと明記されています。入学金15万円と教材費の参考価格を足すと、初年度の支出はおよそ170万〜190万円の幅で見ておく計算になります。金額として小さくはないので、ここは保護者と数字で共有しておいたほうがいい部分です。
週3日の2年制が用意されているのは、働きながら、あるいは大学と並行して通いたい人には選択肢になります。週4〜5日と比べて初年度で19万円の差です。
校舎と、高等部・専門部の違い

バンタンクリエイターアカデミーには、高等部と専門部があります。同じ名前でも対象が違うので、ここは混同しないほうがいいです。
| 高等部 | 専門部 | |
|---|---|---|
| 対象 | 高校を探している段階(中学3年生以上) | 高校卒業後の進路として |
| 高卒資格 | 提携するS高等学校で取得 | 該当なし |
| 学部 | 動画クリエイター学部(クリエイター総合コース)、ネットアーティスト学部(VTuber専攻/歌い手専攻) | 動画クリエイター学部(3専攻)、ネットアーティスト学部(2専攻) |
| 校舎 | 東京・大阪・名古屋 | 東京・大阪・名古屋・仙台 |
校舎の所在地は次の通りです。
- 東京校:東京都品川区西五反田2-14-9
- 大阪校:大阪府大阪市中央区西心斎橋2-9-22
- 名古屋校:愛知県名古屋市中村区名駅南4-12-19
- 仙台校:宮城県仙台市青葉区本町2-11-10(2027年4月に新設コース開講予定と記載)
いずれも主要駅から歩ける立地です。動画も配信も機材を持ち歩く場面があるので、通学の距離は思っているより効いてきます。
マネージャー・イベントスタッフ専攻を、現場から見るとどう見えるか

ここは私の本業に近い話なので、率直に書きます。
イベントやライブの現場で長く残っている人には、共通点があります。技術の高さではなく、段取りが読めることと、連絡が返ってくることです。当日の朝に「あと1時間で何が終わっていないといけないか」を言える人は、経験年数に関係なく次も呼ばれます。
マネージャー・イベントスタッフ専攻のように、在学中から現場実習が組まれている形は、この感覚を早く身につける点で意味があると思っています。学校の中だけで学んだ知識は、現場では半分くらいしか使えません。残りの半分は、実際に段取りが崩れる場面に立ち会わないと身につかないからです。
逆に言うと、学校に入っただけでは何も変わらないんですよね。実習の機会が用意されていても、そこで手を挙げるかどうかは本人次第です。私が現場で「この子は伸びるな」と思うのは、指示を待たずに次の荷物に手をかけている人です。カリキュラムの良し悪しより、その場で動けるかのほうが、結局は効きます。
エンタメ業界の職種全体の見取り図は エンタメ業界とは?就職が難しい理由と志望動機のコツ に、イベント制作まわりの実務は ライブハウススタッフの仕事内容と給料 にまとめています。
向いている人・向いていない人

向いている人
- 作りたいもの、なりたい形が具体的にある人(「動画が好き」より「この種類の動画を作りたい」)
- 現場実習の機会を自分から取りにいける人
- 2年間の学費と機材費を、家族と数字で共有できている人
- 独学で続けてみたが、締切と見てくれる人がいないと手が止まった人
向いていない人
- 入学すればデビューや就職が決まると考えている人。支援はありますが、結果の保証ではありません
- すでに自分で作品を出し続けていて、数字も伸びている人。学校に通う時間を制作に回したほうが早い場合があります
- 通学の時間と費用を確保できない人。週3日のコースでも通学は前提です
- 大学卒業の資格が必要な進路(総合職採用など)を並行して狙いたい人。専門部は大学ではありません
最後の点は補足しておきます。エンタメ業界の総合職は大卒要件を置く会社が多く、新卒採用の入口が大学生に限られることがあります。制作・技術の現場に入りたいのか、会社員として業界に入りたいのかで選ぶ道が変わるので、エンタメ業界への就職は難しい?8つの業界を知り自分に合った仕事を見つけよう もあわせて見てみてください。
資料請求・体験入学の前に確認しておきたいこと

- その専攻の卒業生がどこへ行っているか:会社名の一覧ではなく、職種と雇用形態を聞く。制作会社の正社員なのか、フリーランスとしての受注なのかで意味が変わります
- 現場実習の回数と内容:見学なのか、実際に手を動かすのか。人数に対して機会がどれくらいあるか
- 2年目に専攻を変えられるか:ネットアーティスト学部は2年目で専攻が分かれます。動画クリエイター学部の3専攻も含め、途中変更の可否を確認する
- 教材費の実額:参考価格は公開されていますが、正確な金額は2月上旬に案内されると記載があります。PCを自前で用意できる場合の扱いも聞いておく
- 学費の支払い方法:分割やクレジットの条件は公式サイトの学費ページに金額ほど詳しく書かれていません。説明会で確認する
まずは資料で学部の中身を見る
学部ごとのカリキュラムと学費の詳細、校舎ごとの説明会の日程を確認できます。
よくある質問

Q. 社会人や大学生でも通えますか
公式サイトには「学生・社会人向け」のイベント案内があり、週3日の2年制コースも用意されています。ただし年齢や学歴の要件は公式サイトで確認できなかったので、資料請求か説明会で直接聞いてください。
Q. 未経験でも大丈夫ですか
ネットアーティスト学部は1年目に総合カリキュラムで基礎を学ぶ構成だと記載があります。動画クリエイター学部も1年目は総合的に学び、2年目から応用と現場実習に入る流れです。
Q. 高等部と専門部はどう違いますか
高等部は高校を探している段階の人が対象で、提携するS高等学校で高卒資格を取得する形です。専門部は高校卒業後の進路にあたります。校舎も、専門部には仙台がありますが高等部は東京・大阪・名古屋です。
Q. 学費以外にいくらかかりますか
教材費として、Adobe CCライセンスが年44,000円、PCが約30万円と参考価格が公開されています。海外研修などの任意プログラムを除けば、これ以外の追加学費はないと記載があります。
まとめ:学部選びは「つくる側か、表に立つ側か」から決める

- 動画クリエイター学部(クリエイター/映像制作/マネージャー・イベントスタッフ)とネットアーティスト学部(VTuber/歌い手)の2学部
- 専門部は2年制と3年制。2年制には週3日のコースもある
- 2027年度4月生の初年度学費は、3年制141万円、2年制(週4〜5日)140万円、2年制(週3日)121万円。入学金15万円は別
- 教材費の参考価格はAdobe CCが年44,000円、PCが約30万円
- 校舎は東京・大阪・名古屋・仙台。仙台は2027年4月に新設コース開講予定
- 高等部は中学3年生以上が対象で、提携するS高等学校で高卒資格を取得する形
学部と専攻の分かれ方がはっきりしている学校なので、迷ったときは「自分は作る側なのか、表に立つ側なのか」から決めると絞り込めます。どちらとも決めきれないなら、支える側の専攻から入って現場を見る、という順番もあります。私の実感では、支える側を経験した人が作る側に回ると、仕事の通し方が段違いに早くなります。
学部ごとの詳細は資料請求から
カリキュラム、学費、説明会の日程をまとめて確認できます。