レコード会社A&Rの仕事内容となり方 転職で狙う方法を解説

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レコード会社A&Rの仕事内容となり方 転職で狙う方法を解説

うーなー

エンタメ・イベント業界15年超の会社員×副業ライター。Webデザイナーの妻がいます。夫婦でセールスライティング×デザインを駆使してLP制作やプロモーション全般を裏方としてサポートしてます。 SEO記事300本以上|立ち上げた企業ブログが6ヶ月で2万PV超え、問い合わせ増加|某出版社様メルマガ執筆実績等|

「A&Rって響きはかっこいいけど、どうすればなれるんだろう」と思っていませんか。音楽が好きで、アーティストを支える仕事をしたいと思いながら、現実的なルートが見えなくて一歩踏み出せない気持ち、私もよくわかります。

「レコード会社は倍率が高くて、未経験や学歴の面で不利かも」という不安を抱えたまま検索していても、競合記事はどこも「難しい」「経験が必要」で終わっていて、結局どこから動けばいいかわからないまま、という状況になりがちです。

でも、ルートは確かにあります。問題は「いきなり大手A&Rを目指す」という入り口の設定が、少しずれていることです。私はイベント・コンサート業界で15年以上、ソニーミュージックやエイベックスをはじめ、大手レコード会社の担当者と数十回の打ち合わせをしてきました。その経験から、A&Rのリアルな仕事内容・年収・現実的なキャリアルートを、本音でまとめました。

この記事を読めば、「まず自分が何から動けばいいか」が整理できます。音楽業界に転職したいと思っているなら、最後まで読んでみてください。

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A&Rとはどんな仕事か レコード会社の中での役割を整理する

A&Rとはどんな仕事か レコード会社の中での役割を整理する

アーティストを発掘して育てるのがA&Rのメイン業務

A&R(Artists and Repertoire)とは、レコード会社においてアーティストの発掘・育成・楽曲管理・プロモーション戦略を一手に担う職種です。「Repertoire(レパートリー)」は楽曲や作品の意味で、要するに「アーティストとその作品をトータルで管理する人」がA&Rです。

具体的にどんな仕事をするかというと、まずライブハウスやSNSを回ってまだ世に出ていないアーティストを発掘することから始まります。「この人は売れる」と感じたアーティストに声をかけ、契約交渉を行い、レーベルの一員として迎え入れる。これがA&Rという仕事の入口です。

発掘した後は、アーティストの方向性を一緒に決めていく育成フェーズに入ります。どんなジャンルで勝負するか、どんなイメージで売り出すか、どの楽曲をシングルにするか。A&Rはアーティストの「音楽的な道筋」を設計するパートナーでもあります。

楽曲セレクトからプロモーション戦略まで一手に担う

A&Rの仕事は発掘と育成だけではありません。どの楽曲をリリースするかのセレクト、レコーディングのディレクション(監督)、リリース後のプロモーション戦略まで、幅広く関わります。

たとえばリリース前には、宣伝部門と連携してどのメディアに露出するか、どのタイアップ(TVドラマや映画との楽曲提供)を狙うかを考えます。リリース後は、チャートの動きを見ながら追加プロモーションをかけるかどうかを判断します。音楽の良し悪しだけでなく、「どう売るか」のマーケティング視点が必要な仕事です。

マネージャー・プロデューサーとA&Rの違い

混同されやすい職種として、マネージャーとプロデューサーがあります。整理するとこうです。

  • マネージャー:芸能事務所に所属し、アーティストの日程管理・移動・生活面のサポートをする人
  • プロデューサー:音楽的な制作・音創りを専門とする人(楽曲の音を決める)
  • A&R:レコード会社に所属し、アーティストの方向性・楽曲・プロモーションをマーケティング視点で統括する人

日本では三者の役割が混在するケースもありますが、A&Rはレコード会社の社員であり、マネージャーは事務所の社員という所属の違いが最も基本的な違いです。

私がレコード会社のA&R担当者と打ち合わせをして気づいたのは、「感情と数字を同時に動かせる人」が多いという点です。アーティストに対する圧倒的な愛情を持ちながら、「このアーティストはどのくらい売れるか」という収支の話を極めて冷静にする。その両立が自然にできている人が、A&Rという仕事に向いているんだな、と現場で感じてきました。

A&Rの年収はいくらか 職位によって大きく変わる

A&Rの年収はいくらか 職位によって大きく変わる

アシスタント期(入社〜3年目)の年収目安

A&Rのキャリアは、多くの場合「A&Rアシスタント」からスタートします。A&Rアシスタントとは、A&Rの業務全般を補佐する役割で、書類整理・スケジュール調整・ライブリサーチなど、地味な仕事が中心です。

この時期の年収は、おおよそ250〜400万円が目安です(entamecareer.com調査)。大手レコード会社への新卒入社の場合、年俸ベースで385万円前後からスタートし、そこに業績賞与がつく形が一般的です(careergarden.jp参照)。

中堅・シニアA&Rへのステップアップと年収の変化

3〜7年の経験を経てジュニアA&Rと呼ばれる段階に上がると、年収は400〜600万円のレンジに入ります。担当アーティストをある程度自分で持ち、プロジェクトを主導できるレベルです。

さらに実績を重ねてシニアA&Rになると、600〜1,000万円まで跳ね上がります。担当アーティストがヒットを出せばさらに上振れする可能性もあります。エイベックスが公開しているA&R職の求人では、年収450〜694万円(年俸制)という条件が記載されており、これが実際の中堅〜シニア層の現実的な水準感です(hrmos.co/avex公式求人参照)。

大手レコード会社と中小インディーズレーベルの格差

年収は所属するレーベルの規模によっても大きく変わります。ユニバーサルミュージックのような外資系大手では全職種平均が約792万円(wellen.jp参照)と高水準ですが、中小・インディーズレーベルでは同じ職位でも300〜500万円に留まることがほとんどです。

大手は採用枠が圧倒的に少ない。中小・インディーズレーベルは採用枠が広く、そこから実績を積んで大手に移る、というキャリアパスをとる人も業界内では見受けられます。

A&R担当者と仕事をしていて気づいたのが、連絡が深夜になることの多さです。こちらがライブ本番を終えた夜に連絡をとろうとすると、「今日は収録があって」「アーティストのライブ現場にいて」という返事が来ることが多かった。華やかな仕事の裏に、こういう働き方が普通にある職種だということは、最初から知っておいた方がいいと思います。

業界の中の人と話してから判断したい方は、専門エージェントとの面談で「自分が今動くべきか」を客観的に評価してもらうのが早道です。

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レコード会社へのA&R転職が難しい本当の理由

レコード会社へのA&R転職が難しい本当の理由

大手は年間の採用枠そのものが少ない

ソニーミュージックやエイベックスなどの大手レコード会社は、新卒採用の倍率だけでも相当な競争になります。ソニーミュージックの新卒採用はプレエントリー数と採用人数から逆算すると、130〜158倍という試算も出ています(reashu.com参照)。

中途採用はさらに厳しい状況です。A&R職の求人はそもそも年間を通じて公開されることがほとんどなく、社内異動や業界内のスカウト、紹介で埋まるケースが主流です。一般の転職サイトに「A&R募集」と出ていたら、かなりのレアケースだと判断していいでしょう。

ソニーミュージックの転職難易度についてはこちらの記事で詳しく解説しています。エイベックスへの転職戦略はこちらを参照してください。

「経験者優遇」が圧倒的なルールになっている

A&R職の中途採用では、「音楽プロデューサー補佐」「宣伝・マーケティング担当」「マネージャー経験者」など、音楽業界で近しい職種を経験した人が優遇されます(careergarden.jp参照)。言い換えると、業界外からの未経験者がいきなりA&Rとして採用される可能性は、現実的にほぼないと考えた方が正確です。

エイベックスの公開求人でも、応募資格には「エンタメ領域でのプロジェクト進行ディレクション経験が必須」「A&R・パッケージ制作・スタジオディレクション経験者歓迎」と明記されています(hrmos.co/avex公式求人参照)。

A&Rは「未経験者が直接応募して転職できる職種」ではありません。まず音楽業界に入り、業界内でキャリアを積んでからA&Rを目指す、というルート設計が現実的です。この後のセクションで具体的なステップを説明します。

それでも中途採用が動いているレーベルの傾向

大手が難しい一方で、中小・インディーズレーベルでは未経験を受け入れる求人が実際に存在します。過去の参考事例として、つばさエンタテインメントでは学歴不問・未経験可・第二新卒歓迎のA&R正社員求人を出しており、「業界経験がない方の斬新なアイデアに期待する」という採用方針を明示していました。最初の2年はアシスタント業務、3年目から担当アーティストを持てるという育成設計で、こうした中小レーベルが未経験者の入口になり得るという事例として参考になります(掲載終了求人・en-japan.com参照)。

業界には同様の方針をとる未経験可のレーベル求人が出る場合があります。「学歴やキャリアよりも音楽への主体性を評価する」というスタンスのレーベルを狙うことが、未経験の20代には最も現実的な入口です。

打ち合わせ後の雑談で、A&R担当者から採用の話を聞くことが何度かありました。印象的だったのは、「うちはA&Rを外からいきなり採るより、音楽業界の別の職種でちゃんとした仕事をしてきた人を採ることの方が多い」という言葉です。これは複数の担当者から、ほぼ共通して出てきた言葉でした。業界に一回入ることの大切さを、現場でひしひしと感じた瞬間でした。

A&Rになるための現実的なルート 段階を踏んで近づく

A&Rになるための現実的なルート 段階を踏んで近づく

ここからは「では実際にどう動くか」という具体的な話をします。結論を先に言うと、A&Rへの道は「音楽業界に入る→A&Rに近いポジションに移る→A&Rに昇格する」という3段階です。

ステップ1 まずレコード会社または音楽関連会社に入ることが大前提

第一関門は、音楽業界そのものに入ることです。レコード会社が理想ですが、音楽出版社(楽曲の権利を管理する会社)、ライブ・コンサートの制作会社、芸能事務所など、音楽業界と地続きの会社でも構いません。

コンサート業界全体の職種についてはこちらの記事も参考にしてください。音楽業界に入る入口として、ライブハウスのスタッフという選択肢もあります。ライブハウスでの経験はレコード会社担当者との接点を自然に作れるキャリアとして、業界入りの有力ルートのひとつです。

ステップ2 A&Rアシスタントまたは宣伝・制作部門に配属される

音楽業界に入ったら、次はA&Rに近い部門への配属・異動を目指します。A&Rアシスタントとして入社できれば最も直線的なルートですが、宣伝部門や制作部門でも「A&Rに近い仕事」を経験できます。

ソニーミュージックでは、アルバイトスタートで入社し、10年間イベント制作の実績を積んだ後にA&R部門へ異動した事例が実際にあります(cocotame.jp・ソニーミュージック公式のインタビュー記事より)。正社員・新卒という入口にこだわりすぎず、会社の中で実績を積んでA&Rへのルートを切り開くという発想が有効です。

ステップ3 実績を積んでA&Rへ昇格または転籍する

宣伝・制作・アシスタント経験を重ねていくと、社内でA&R職への異動が見えてくるか、あるいは他のレーベルからスカウトされる形でA&Rポジションが開けてきます。業界内でのキャリアアップは、基本的に「実績と人脈」で動く世界です。

中小レーベル・インディーズレーベルという迂回ルートも現実的

大手一本槍では難しい場合でも、中小・インディーズレーベルでA&Rとして実績を作ってから大手へ転籍するルートも十分あります。未経験可求人から入り、3〜5年でA&Rの実務経験を持つ人材になれば、大手レーベルが中途採用で獲りにくる対象になり得ます。

15年間、コンサート業界でレコード会社のA&R担当者と仕事をしてきて、一つだけ言えることがあります。業界外からいきなりA&Rの椅子に座った人を、私は一度も見たことがありません。全員が、どこかの時点で「音楽業界の中」にいた人でした。だから、「まずは音楽業界に入ること」を最優先してください。業界に入った後は、縁と実績の積み重ねで道が開けます。

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未経験からA&Rを目指すときに活かせるスキル

未経験からA&Rを目指すときに活かせるスキル

SNSと音楽マーケティングの実績が今は最も評価される

2025年現在のA&R採用で最も評価されるのは、TikTok・YouTube・Instagramを使った音楽プロモーションの実績です。個人で好きなアーティストの楽曲を紹介するショート動画を作って伸ばした経験、音楽系アカウントでフォロワーを増やした経験、これらは職務経歴書に書ける実績になります。

特にSpotifyのプレイリストピッチング(楽曲を公式プレイリストに載せてもらうよう申請する活動)の知識や実践経験は、レーベルが直接使えるスキルとして評価されます。「好きなだけ」ではなく「マーケットを分析して動いた実績」を作ることが、未経験からの差別化になります。

営業・折衝の経験は社内外の調整役として直結する

前述のとおり、A&Rは社内(宣伝部・音楽出版部・マーケティング部)と社外(芸能事務所・スタジオ・広告代理店)の多方面を同時に調整する職種です。現職が小売や接客であれば、お客様対応・クレーム処理・仕入れ交渉のような「人との折衝経験」は十分に活かせます。

「相手の状況を読んで、どう話を組み立てるか」という対人スキルは、業界が変わっても共通して使えます。今の仕事を「無駄な経験」とは思わなくていい。角度を変えれば、A&Rの仕事に転用できる部分は必ずあります。

音楽制作・DTMの知識は「あれば強い」レベルで必須ではない

DTM(デスクトップミュージック、PCで音楽を制作すること)や楽器演奏の経験があれば、アーティストとのコミュニケーションが深まるという意味で評価されます。ただし、A&Rはあくまで「音楽を作る人」ではなく「音楽を売る人」です。専門知識がなくても、第一線で活躍している人はたくさんいます。

ポイントは「SNS×音楽マーケ実績を今から積み始める」ことです。好きなアーティストをテーマにした音楽系アカウントを作って運用してみる。Spotifyのアルゴリズムを調べてみる。こういった行動の積み重ねが、転職活動時の「実績」に変わります。

音楽業界に入る入口として、PAエンジニア(音響技術者)というルートも検討に値します。音響スタッフとしてレコード会社の現場と接点を持ちながら業界内での人脈を広げていく選択肢のひとつです。

デジタル時代のA&Rに求められる新しいスキルセット

デジタル時代のA&Rに求められる新しいスキルセット

TikTokとSpotifyのデータでアーティストを発掘する新しいA&R像

かつてA&Rはライブハウスに足を運び、自分の耳でアーティストを発掘するのが主な仕事でした。それが今は変わっています。TikTok上でバズった楽曲やアーティストを、データで先行発掘するスキルが求められるようになっています。

TikTok経由でSpotifyなどのストリーミングサービスに保存された楽曲は、世界で30億曲を超えています(TikTok公式発表)。海外では、TikTokでバズったアーティストがグラミー賞Best New Artistにノミネートされるという事例(sombr、2025年)も出ています。日本でも、ボカロPや歌い手がTikTokでバズってメジャーレーベルと契約する流れはすでに一般化しています。

こうした変化を受けて、今のA&Rは「デジタルのデータを読んで動ける人」が求められています。Spotify for ArtistsのデータやYouTube Analyticsを読む力、TikTokのトレンドを先読みする感覚は、これからA&Rを目指す人が意識的に身につけておくべきスキルです。

グローバル展開を見据えた英語力の事情

外資系レーベル(ユニバーサル・ワーナー・ソニー等)ではグローバル本社との連携があり、英語でのメールやミーティングが発生する場面があります。ただし、国内アーティスト担当のA&Rであれば日常業務で英語が必須というわけではありません。英語力は「あれば有利」なスキルですが、英語が話せないからA&Rになれないということはありません。

私が打ち合わせの中でA&R担当者と話す内容は、2010年代と今とでかなり変わりました。以前はCDの売上やテレビ露出の話が中心でした。それが2020年前後から、TikTokでの動向・Spotifyのプレイリスト掲載・YouTube再生数の話が前に出てくるようになった。「最近はライブよりTikTokが先に来るアーティストが多くて」という言葉を実際の打ち合わせで聞いたことがあります。デジタルへの感度は、今のA&Rには欠かせない武器だと感じています。

転職でA&Rを狙うときに使えるエージェント

転職でA&Rを狙うときに使えるエージェント

マスメディアンが音楽・エンタメ業界転職で最優先される理由

音楽・エンタメ業界への転職を考えるなら、まず登録すべきエージェントはマスメディアンです。宣伝会議グループが運営する業界特化型のエージェントで、広告・クリエイティブ・エンタメ領域に特化した求人を保有しています。

マスメディアンを最優先にすべき理由は、業界の内情を知っているキャリアアドバイザーが在籍している点です。音楽・エンタメ業界は「表に出ない求人が多い」という特性があります。だからこそ、業界に詳しいエージェントを通じて情報を取りに行く動き方が、一般の転職サイトを使うよりはるかに有利です。

求人数が少ない職種だからこそエージェント経由が重要

A&Rのような特殊職種は、一般の転職サイトに公開求人として出るケースが少なく、エージェントが保有している非公開求人に入っていることが多いです。「マイナビ転職で探してもA&Rの求人が見つからない」という状況は、A&Rという職種の性質上、避けられません。

エージェント面談では、「A&Rを目指しているが、まずどの職種から入るべきか」というキャリア相談から始めると、現実的なルート設計をアドバイスしてもらえます。転職の意思が固まっていなくても、情報収集の段階から相談して構いません。

Recruit Agentは補完役として求人網羅に使う

マスメディアンに加えて、求人数の網羅性を確保したい場合はRecruit Agentも併用するのがおすすめです。求人数No.1の総合エージェントとして、音楽・エンタメ以外の音楽隣接業界(映像・広告・IT等)の求人も幅広くカバーしています。

「A&Rアシスタントの求人が見つからない間に、音楽関連の別職種で経験を積む」という戦略を取る場合も、Recruit Agentで幅広く求人を見ておくと選択肢が広がります。

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A&Rに向いている人・向いていない人

A&Rに向いている人・向いていない人

向いている人の3つの特徴

15年間の業界経験と、A&R担当者との数十回の打ち合わせを通じて感じた「A&Rに向いている人」の特徴を3つ挙げます。

  1. 音楽への愛情と数字への感覚を両立できる人:「このアーティストが好き」という感情と「このアーティストは市場でどう受けるか」という分析を、同時に動かせる人です。どちらかに偏っていると、A&Rとしての判断が歪みます。
  2. 複数の人間関係を同時に調整できる人:アーティスト・事務所・社内宣伝部・音楽出版社・広告代理店など、複数の利害関係者と同時に関係を維持しながら仕事を前に進める調整力が不可欠です。
  3. アーティストの長期的な成長に関われることに喜びを感じる人:A&Rは一曲のヒットより、アーティストの5年・10年のキャリアを設計する仕事です。短期的な成果より長い目で関わることが好きな人に向いています。

向いていない人が感じる3つのミスマッチ

逆に、こういう人は入ってから「思ってたのと違う」となりやすい。

  1. 「音楽が好き」だけが動機の人:音楽好きはA&Rへの入口にはなりますが、仕事の大半はマーケティング・折衝・調整です。音楽を聴き続けるだけの仕事ではありません。
  2. 夜・週末・突発対応が極端に苦手な人:ライブ本番に合わせた動き、アーティストの気分や状態に合わせた対応など、不規則な働き方が前提です。プライベートの時間を完全に守りたい場合は、覚悟が必要です。
  3. 承認欲求が強く、結果をすぐ求める人:アーティストの成功はA&Rの手柄としてあまり表に出ません。黒子に徹しながら長期戦を戦える人が、A&Rとして続いていく人です。

「向いているかわからない」という段階でも、まず情報収集から始めてください。マスメディアンのようなエージェントで業界の話を聞いてみると、自分が本当にこの仕事に向いているかのイメージが具体化されます。

まとめ:A&Rへの転職は「音楽業界に入る」ことから始まる

まとめ:A&Rへの転職は「音楽業界に入る」ことから始まる

A&Rという職種の全体像を整理してきました。最後に結論をまとめます。

  • A&Rはアーティストをトータルでマネジメントするレコードレーベルのキーパーソン
  • 年収はアシスタント期250〜400万円、シニアになると600〜1,000万円まで幅がある
  • 大手レコード会社への直接転職は採用枠が極めて少なく、経験者優遇が基本
  • 現実的なルートは「まず音楽業界に入る→A&R部門に近づく→A&Rへ昇格する」
  • 中小・インディーズレーベルの未経験可求人は、学歴に自信がない未経験者にとって現実的な入口になる
  • SNSと音楽マーケの実績は、今すぐ作り始められる差別化ポイント

「いきなり大手A&Rは難しい」という現実がある一方で、「音楽業界に入る入口は複数ある」という事実も間違いありません。最初の一歩をどこに置くかを、まずはエージェントとの面談で整理するのが最も効率的です。

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