多くの人を喜ばせる力を持つイベントプランナーになることは、多くの人の夢の一つかもしれません。
ですが、イベントプランナーの仕事に就くのに
- イベントプランナーってどうやってなるの?
- どんな人が向いているの?
- 専門知識は必要なの?
このような考えを持つ方も多いのではないでしょうか?
イベントプランナーになるためには、ある程度向いている傾向を把握して、自分に合った力を磨く必要があります。
本記事では、イベントプランナーを目指したいあなたに向けて、「向いている人の特徴や仕事内容、必要なスキル」について詳しく解説していきます。
イベント業界歴約10年の私がご紹介します!
また、イベントプランナーとして活躍している代表的な会社の紹介や、具体的なイベントプランナーになる方法についても触れていきます。
イベント業界への進出を考えている方や、興味のある方にとって、参考になる情報を提供できれば幸いです。
イベントプランナーに向いている人の特徴7選
イベントプランナーになるためには、以下のような特徴が必要です。
イベントプランナー向きの人7選
- 好奇心旺盛な人
- リーダーシップがある人
- 流行に敏感な人
- イベントに対する情熱を持つ人
- クリエイティブな発想力を持つ人
- 進行管理能力のある人
- コミュニケーション力がある人
あなたに合った素質を見つけていきましょう!
①好奇心旺盛な人
イベントプランナーで必要な素質の1つには、とにかく好奇心旺盛な人が挙げられます。
イベント業界では映像技術や様々なトレンドが日々、日進月歩で入れ替わり続けています。
プロジェクションマッピングなどが流行ったかと思えば、最近ではVRやメタバース空間でのイベントなど、どんどん新しいものが生まれていますよね。
そんな中で、昔ながらのやり方ばかりを追い求めていても、流行についていけず、人が集まるイベントは企画できません。
何にでも興味を持って新しいものを学び続けられる人なら、革新的なアイデアを生み出せるでしょう。
②リーダーシップがある人
チームをまとめ、イベントを成功に導くリーダーシップを持っている人も、イベントプランナーとして必要な素質でしょう。
施工会社や運営会社など、イベントを企画していくのに当たって、さまざまな部署や協力会社と関わりを持ちます。
そのため、イベントを推進していくためには周りを動かしていけるリーダーシップが不可欠です。
ちなみに、私は前に立つのが苦手ですが、周りを活かすことに注力してリーダーシップを発揮しています。
必ずしも最前線に立つ必要はないので、自分に合うスタイルでリーダーシップが発揮できれば問題ありませんよ。
③流行に敏感な人
好奇心旺盛と似ていますが、トレンドや流行に敏感な人ほど、参加者に喜ばれるイベントを企画できる人が向いていると言えます。
業界や地域、世代によって、その時々の流行はどんどん変わっていきます。
1年前の当たり前が、もう古いと言われるなんてこともザラにあります。
コロナ禍で配信事業が一気に進んだのも、ある種流行ですよね。
次に何が来るのか、予想するのは難しいですが、常にアンテナを張っておくのが大切です。
④イベントに対する情熱を持つ人
イベントを通じて多くの人と感情や感覚を共有し、大きな感動を得たいという情熱を持っている人は、イベントプランナーに向いているでしょう。
イベントの醍醐味は、多くの人が同じ空間で味わえる「体験」ですよね。
多くの方を感動させたりできるのは、やはりイベント自体が好きな人だと筆者は思います。
ただ淡々とこなすだけでなく、イベントそのものにどれだけ熱を込めて実行に移せるかが大切です。
情熱を持って取り組む姿勢は、他の人にも伝わりますので、多くの協力者を得てより良いイベントづくりができるでしょう。
⑤クリエイティブな発想力を持つ人
独創的なアイデアを生み出し、斬新なイベントを企画できる人もプランナー向きでしょう。
クリエイティブな発想力というと、ゼロから1を生み出す力が必要だと思われがちですが、実は違います。
新しいアイデアは「既存の組み合わせ」とよく言いますよね。
誰も考えたことのないものを生み出すのは、世紀の大発見をするようなものです。
ですが、すでにあるものの組み合わせであれば、誰にでも思いつきそうですよね?
身近なものに目を向けると、案外新しいアイデアって思いつくものです。
⑥進行管理能力のある人
細かいスケジュール管理や進行管理が得意な人は、イベントプランナーで重宝するでしょう。
イベントはただ企画するだけでは終わらず、実行するまでが仕事です。
イベントディレクターと別の人が担うケースもありますが、会社によっては全て一貫して対応する場合がほとんどです。
企画立案、日程調整、会場押さえ、施工会社等との打ち合わせ、図面作成、見積もり、制作物の管理、現場管理など…多くの関係者との間に立って調整をしていく必要があります。
何か物作りで進行管理をしたことがある人であれば、すんなり入り込めるでしょう。
⑦コミュニケーション力がある人
参加者やスタッフと円滑なコミュニケーションができる人は、イベントプランナー向きです。
イベント自体が多くの方とのコミュニケーションの場です。
来場者への対応はもちろん、上記で説明した通り、企画段階から実行までに本当に多くの方々と関わります。
そんな多くの方を巻き込みながら、イベント作りを推進していける人が向いている仕事だと言えるでしょう。
イベントプランナーとは
イベントプランナーとは、イベントの企画を担当する人のことです。
企画するだけではなく、それを実施・運営まで担うケースが多いです。
イベントプランナーとして活躍している代表的な会社としては、以下のような会社があります。
イベント会社
- 乃村工藝社
- 丹青社
- イベントファクトリー
- 電通ライブ
- 博報堂プロダクツ
- 日経BP
- セレスポ
乃村工藝社のような空間ディスプレイ業界から、電通ライブや博報堂プロダクツなど、広告代理店系列のイベント専門部隊、セミナー講演会に強い日経BPやスポーツ系のイベントに携われるセレスポなど、イベント会社の中にもさまざまな種類が存在します。
これらの会社では、多種多様なイベントを企画・運営しており、イベントプランナーとしての経験を積めるでしょう。
イベントプランナーの年収と将来性
イベントプランナーの年収は、経験や実績によって異なりますが、平均的な年収は400万円から600万円程度と言われています。
あくまで平均値となり、会社によってはかなり低いケースも多いのでよく調べるのがおすすめです。
「モノ消費」から「コト消費」、さらには「トキ消費」と移り変わっている現代、イベント業界は近年さらなる成長が期待されており、イベントプランナーとしての将来性も高いと言えます。
体験に重きが置かれるようになっている時代ですので、さまざまな形でイベントが実施されています。
イベントごとが好きな人であれば、ぜひ挑戦してほしいです。
イベントプランナーの仕事内容
イベントプランナーの仕事内容は、以下のようなものがあります。
仕事内容
- 企画
- 制作
- 運営
順番に見ていきましょう。
企画
まずはプランナーの醍醐味である、イベント企画です。
イベントのターゲット選びから、テーマや内容を考えていきます。
大枠のテーマが決まったら、どこでやるのか?いつやるのか?どれくらいの予算をかけて行うのか?など、スケジュールや予算を組み立てて企画を作ります。
自主企画でもクライアントがいる場合でも、企画ができたらプレゼンテーションをして、イベントが実施できるように調整をしていきます。
イベントは基本的にその先の商品の成約など、興行以外にも目的を持って実施するため、どれくらい集客すれば収益が出るのかや、目標の成約数を達成できるのかなど、ゴール設計をしてあげるのも重要な役割です。
ただ面白そうなことをやるだけでは成立しないモノなんですよね。
制作
企画が通ったら、イベント開催に向けてイベントを作り込んでいく制作業務に移ります。
主催者の実現したい内容を、具体的な形にしていくのが主な役割です。
イベント会場にあったレイアウトの設計や、施工物・制作物の手配、イベント内容の具体化など、イベント準備に関わるあらゆる仕事があります。
ただし、1人で全て実行することはまず不可能なため、施工会社やテクニカル会社、運営・警備会社など、協力会社との連携が不可欠です。
取りまとめる役割として、さまざまな関係者との調整を担います。
運営
作り上げてきたイベントを披露する当日は、運営に徹します。
イベント来場者の受け入れや、トラブルの対応、集計など、本部機能としてさまざまな役割を担います。
イベントの規模にもよりますが、基本的には来場者の案内等は運営会社などのスタッフが行います。
主催もしくは主催に近い立場として、取りまとめていくのがプランナーの主な役割と言えるでしょう。
イベントプランナーに必要なスキル
イベントプランナーには、以下のようなスキルが求められます。
発想力と実行力
イベントを企画していく上で必要なのは、クリエイティブな発想を持ち、それを具体的なアクションに落とし込む力です。
単純に新しい発想でイベントが企画できれば良いのではなく、現実的なプランにしていく必要があるのです。
柔軟な発想力から生まれたアイデアを、どれだけ今の時代にあった形に変えていけるかが大切でしょう。
コミュニケーション能力と人間関係構築
主催者やスタッフと円滑なコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築く能力がプランナーには必要です。
革新的なアイデアをより具体化していくためにも、協力会社へ要望を伝えて形にしてもらう必要があります。
そして、出来上がった企画の実施に納得してもらうためにも、多くの人を説得していかなければなりません。
アイデアを生むだけでなく、実行に移すには多くの人を巻き込むために細やかなコミュニケーションで関係性を作っていくのが大切です。
チームワークとリーダーシップ
チームワークとリーダーシップは、成功するために不可欠な要素です。
チームをまとめ、リーダーシップを発揮してイベントを成功に導く能力が求められます。
メンバー同士が協力し合い、お互いの強みを活かして目標に向かって進むことが大切です。
一人だけが頑張っても、限界があります。しかし、リーダーシップがあれば、チーム全体を引っ張っていくことができます。
また、リーダーシップは、厳格な指示を出すだけでなく、メンバーの個性を尊重し、寛容な雰囲気を作り出すことも重要です。
リーダーはメンバーを尊重し、コミュニケーションを活発にすることで、チームの結束力を高めることができます。
リーダーを中心にメンバーが共通の目標を持ち、それに向かって一丸となって行動することで、チームの成果を最大化、イベントの成功へ繋げることができます。
イベントプランナーになる方法
イベントプランナーになるためには、以下の方法があります。
イベント業界の知識と経験の獲得
イベント業界の知識と経験の獲得は、イベント業界で活躍するために非常に重要です。
イベント業界は多様な分野にわたり、コンサート、スポーツ、展示会など様々なイベントが開催されています。
そのため、イベント業界に関する知識や経験を積み重ねることは、仕事の幅を広げるだけでなく、自身のスキルや能力を向上させるためにも必要不可欠です。
まず業界の動向や市場規模についての情報を収集することも重要です。
例えば、日本イベント産業振興協会の公表によると、2020年のイベント市場規模は前年比50.4%減の8兆6,649億円であり、大幅な落ち込みが見られました。
このような情報を把握することで、業界の現状や課題を理解し、自身のキャリアやビジネスに活かすことができます。
あると便利な資格
イベント検定やイベント業務管理士などの資格を取得することで、自身のスキルをアピールすることができます。
イベント検定は、イベント業界での基本的な知識やスキルを評価する資格です。
イベントの企画や運営、マネジメントなど、幅広い領域にわたる知識を身につけることができます。
また、イベント業務管理士の資格も、イベント業界での実務経験や知識を有することを認定する資格です。
イベントの企画から制作まで、実務知識や共通スキルを有することが求められます。
この資格を取得することで、イベントの企画・運営に関する実務能力を客観的に証明できるでしょう。
現在、イベント業界では、日増しに競争が激しくなっています。
企業やクライアントは、イベントを成功させるために、経験と知識を持つ人材を求めています。
そのため、イベント検定やイベント業務管理士の資格を持つことは、就職や転職において大きなアドバンテージとなるでしょう。
専門の教育・トレーニングプログラムの受講
イベントプランナーとしての専門的な知識やスキルを磨くために、教育・トレーニングプログラムに参加することをおすすめします。
イベントプランナーは、多くの人を喜ばせるためには、感性やセンス、発想力、実行力が必要です。
また、イベントの成功には、正確な情報収集や効果的な広告戦略、会場や音響の準備など、幅広い業務が求められます。
専門的な知識や技術を学ぶことで、より効果的なイベントの企画や運営が可能になります。
さまざまな展示会やイベントを見ることで、感性を磨くことも重要です。
実践的な経験と自己啓発の重要性
実際にイベントの企画や運営を経験することで、スキルを磨くことができます。
また、自己啓発を続けることも成長のために重要です。
実践的な経験は、理論だけでは得られない実際の現場での経験を指します。
例えば、イベントの企画や運営に関わることで、チームワークやリーダーシップ、問題解決能力などのスキルを身につけることができます。
実際に現場で経験を積むことで、自分の能力や限界を知ることができ、それに基づいて自己成長を図ることができます。
就職エージェント・転職エージェントの活用
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まとめ
ここまで、イベントプランナーに必要なスキルや向いている人の詳細について、解説してきました。
ここに出した例は一例ですが、必ずしも全てに当てはまっている必要はありません。
活かせると思ったスキルや経験、能力が1つでもあったなら、それを武器にして十分戦えます。
私はイベントプランナーとは異なる職種ではありますが、イベントの仕事の中でも似たようなスキルや経験を求められてきました。
そんな中でも、進行管理など、1つでも着実にこなせる部分があれば、それだけで大きな戦力になれることを実感しています。
興味を持てているのであれば、あとは自己理解が進めば必ず自分に合う形でイベントプランナーになれます!
ぜひ、今までの自分を振り返って、イベントのお仕事を勝ち取りましょう!
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