この記事には広告が含まれています

エンタメ 就職・転職

エンタメ業界の年収ランキング【有価証券報告書ベース】音楽・映画・ゲーム・芸能・イベント上場企業の平均年間給与を比較

うーなー

エンタメ・イベント業界15年超の会社員×副業ライター。Webデザイナーの妻がいます。夫婦でセールスライティング×デザインを駆使してLP制作やプロモーション全般を裏方としてサポートしてます。 SEO記事300本以上|立ち上げた企業ブログが6ヶ月で2万PV超え、問い合わせ増加|某出版社様メルマガ執筆実績等|

「エンタメ業界の年収ランキング」で検索すると、出典の書かれていない表がたくさん出てきます。どの年度の数字なのか、誰を数えた平均なのかが分からない表です。それを見て転職先を決めるのは、さすがに危ない。

この記事では、2026年9月19日時点で提出済みの最新の有価証券報告書から、平均年間給与をそのまま転記して並べました。書類は1社ずつPDFを開き、先頭の【会社名】【事業年度】【提出日】を照合しています。第三者のまとめサイトや口コミサイトの推計値は1件も使っていません。

私はイベント・コンサート業界に15年以上いて、営業としてレコード会社・芸能事務所・テレビ局・ゲーム会社の担当者と隣り合わせで仕事をしてきました。その立場から見ても、この手のランキングには1つ大きな落とし穴があります。上位に並ぶのは、たいてい「社員が100人しかいない持株会社」だということです。

結論:エンタメ上場31社の平均年間給与ランキング(有価証券報告書ベース)

結論:エンタメ上場31社の平均年間給与ランキング(有価証券報告書ベース)

先に上位10社です。すべて「提出会社」=単体の数字で、連結ではありません。金額の右の印は、その会社が持株会社(グループの本社機能だけを持つ会社)かどうかを示しています。

順位会社(証券コード)平均年間給与提出会社 従業員数平均年齢平均勤続年数形態
1電通グループ(4324)15,959,402円135人45.0歳14.3年持株会社
2フジ・メディア・ホールディングス(4676)15,770千円122名50.5歳23.3年持株会社
3テレビ東京ホールディングス(9413)14,193,622円103名46.3歳18.86年持株会社
4日本テレビホールディングス(9404)13,983,167円235人48.6歳17.0年持株会社
5TBSホールディングス(9401)13,279千円269人45.6歳14.0年持株会社
6スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)13,150,577円26人48.0歳5.9年持株会社
7博報堂DYホールディングス(2433)11,683千円144名42.5歳13.0年持株会社
8ソニーグループ(6758)11,550,986円2,166人42.7歳16.0年グループ本社
9ディー・エヌ・エー(2432)11,179千円1,400名38.6歳7年1ヶ月事業会社
10カプコン(9697)9,852千円3,593名38.1歳11.2年事業会社

上位8社のうち7社が持株会社です。ここが最初の分かれ目になります。

11位以下も含めた全体表がこちらです。金額の表記(円/千円)は有報の記載どおりにしています。

順位会社(コード)平均年間給与従業員数平均年齢勤続年数形態
11バンダイナムコホールディングス(7832)9,838千円80名44.6歳16.7年持株会社
12任天堂(7974)9,824,708円3,084人40.5歳14.6年事業会社
13東宝(9602)9,522,132円529人37.9歳9.2年事業会社
14サイバーエージェント(4751)9,138千円2,588名33.8歳6.5年事業会社
15ネクソン(3659)9,104千円233人40.1歳8.1年事業会社
16コーエーテクモホールディングス(3635)9,035,323円121人38.8歳9.8年持株会社
17セガサミーホールディングス(6460)8,844,458円408名43.1歳4.9年持株会社
18ぴあ(4337)8,805,000円437人38.6歳8年6ケ月事業会社
19KADOKAWA(9468)8,715千円2,471人41.6歳4.8年事業会社
20グリーホールディングス(3632)8,653千円123名40.2歳6.9年持株会社
21東映(9605)8,632,825円445名43.3歳14.1年事業会社
22コナミグループ(9766)8,502,600円259人35.5歳10.8年持株会社
23MIXI(2121)8,470千円1,316人38.1歳6.2年事業会社
24松竹(9601)8,301,791円619人42.3歳14.6年事業会社
25ラウンドワン(4680)7,636千円35人36.0歳10年9カ月持株会社
26東京テアトル(9633)7,583,919円135人43.1歳14.7年事業会社
27アミューズ(4301)7,523,505円253人39.18歳11.44年事業会社
28エイベックス(7860)7,100千円85名42.5歳12.8年持株会社
29サンリオ(8136)6,999,923円1,423名37歳10ヶ月12年1ヶ月事業会社
30オリエンタルランド(4661)6,051,217円6,528人39.8歳10.1年事業会社
31イオンファンタジー(4343)4,968,374円902名44才10ヵ月15年9ヵ月事業会社

テレビ朝日ホールディングス(9409)は、提出会社の従業員84名が全員テレビ朝日からの兼務出向者のため、有報に持株会社としての平均年間給与の記載がありません。この表には入れず、後の放送の章で㈱テレビ朝日の数字を扱います。

この表の「どの会社のどの職種」が自分の射程か、先に確かめる

マスメディアンは宣伝会議グループが運営する、広告・マスコミ・クリエイティブ業界に特化したエージェントです。同じ社名でも本社採用と事業会社採用では条件が変わります。求人の実物を見ながら相談できます。

マスメディアンに無料で相談してみる

ランキングの読み方:持株会社の罠と、平均年齢・勤続年数での補正

ランキングの読み方:持株会社の罠と、平均年齢・勤続年数での補正

この表を見るときに押さえておきたいのが3つあります。

1つめが持株会社の罠です。有報の「平均年間給与」は、提出会社(書類を出した会社そのもの)の数字です。グループの本社機能だけを持つ持株会社の場合、そこに在籍しているのは経営企画・財務・法務といった本社スタッフと、役員に近い層に限られます。スクウェア・エニックス・ホールディングスは26人、バンダイナムコホールディングスは80名、ラウンドワンは35人。ゲームを作る人も、ボウリング場を回す人も、この26人や35人の中にはいません。

2つめが平均年齢と勤続年数です。フジ・メディア・ホールディングスは平均50.5歳・勤続23.3年。若手がほとんどいない集団の平均給与を、新卒や20代の転職者が自分の年収の目安にするのは無理があります。逆にサイバーエージェントは平均33.8歳・勤続6.5年で9,138千円。同じ900万円台でも、到達までの年数が違います。

3つめが母数の大きさです。オリエンタルランドは提出会社だけで6,528人(臨時雇用者は年間平均14,263人が外数)。この規模の平均値は、職種も年齢もフラットにならした数字になります。100人規模の持株会社の平均値と横並びで比べても、比較になっていません。

この記事での読み替えルール

持株会社の数字=そのグループの「本社スタッフの相場」

事業会社の数字=現場を含めた「その会社全体の相場」

比べるなら、形態・平均年齢・従業員数の3つをセットで見る

音楽・芸能・チケットの平均年間給与

音楽・芸能・チケットの平均年間給与
会社平均年間給与従業員数平均年齢勤続年数事業年度
ソニーグループ11,550,986円2,166人42.7歳16.0年2025年度
ぴあ8,805,000円437人(403)38.6歳8年6ケ月第53期
アミューズ7,523,505円253人(141)39.18歳11.44年第48期
エイベックス(持株会社)7,100千円85名(1)42.5歳12.8年第39期

エイベックスの85名という数字に驚いた人がいるはずです。エイベックス株式会社は現在グループの持株会社で、レーベルもマネジメントも別法人が担っています。つまり7,100千円は「エイベックス本社に勤める85人の平均」であって、レコード会社の現場社員の相場ではありません。ここを取り違えると、志望動機からずれます。

同じ理由で、音楽業界で名前の挙がるソニー・ミュージックエンタテインメントの数字は、この表にありません。ソニーグループの子会社で、単独では上場していないからです。上の11,550,986円はソニーグループ㈱という本社の数字で、音楽事業の会社の平均ではない点に注意してください。詳しくはソニーミュージックの就職難易度の記事でも扱っています。

レコード会社の担当者と打ち合わせをしていた頃、名刺の会社名が毎年のように変わることがありました。レーベルの統合や分社が繰り返されるからです。外から見ると1つの「エイベックス」「ソニーミュージック」でも、中は法人の集合体。年収の話が噛み合わないのは、たいていこれが理由でした。

アーティスト側の収入構造に関心がある人は、ミュージシャンは稼げない?という記事のほうが近いテーマです。会社員としての音楽業界と、演者としての音楽業界は別の話になります。エイベックスへの転職そのものはエイベックス転職の攻略記事で個別に整理しています。

映画・興行・出版の平均年間給与

映画・興行・出版の平均年間給与
会社平均年間給与従業員数平均年齢勤続年数事業年度
東宝9,522,132円529人(4)37.9歳9.2年第137期
KADOKAWA8,715千円2,471人(1,104)41.6歳4.8年第12期
東映8,632,825円445名(16)43.3歳14.1年第103期
松竹8,301,791円619人(140)42.3歳14.6年第160期
東京テアトル7,583,919円135人[39]43.1歳14.7年第110期

映画3社はいずれも事業会社で、持株会社の罠がありません。そのぶん数字の意味がはっきりしています。東宝が9,522,132円で頭ひとつ抜けていて、しかも平均年齢37.9歳・勤続9.2年と、3社のなかでいちばん若い。給与が高いうえに若い集団だという読み方になります。東宝の就職難易度の記事で選考側の話も書いています。

KADOKAWAの勤続4.8年は、2,471人という規模に対してかなり短い。中途採用とグループ再編で人が動いている会社だと、この数字は示しています。裏を返せば外から入る余地が大きいということでもあります。具体的な狙い方はKADOKAWAへの転職難易度の記事にまとめました。出版社志望なら集英社の記事もあわせてどうぞ。

東京テアトルは映画館の運営会社で、従業員135人に対して臨時就業員39人が外数。劇場を持つ会社は、正社員の平均と現場の実態にひらきが出やすい構造をしています。

ゲーム会社の平均年間給与

ゲーム会社の平均年間給与
会社平均年間給与従業員数平均年齢形態
スクウェア・エニックス・ホールディングス13,150,577円26人48.0歳持株会社
ディー・エヌ・エー11,179千円1,400名38.6歳事業会社
カプコン9,852千円3,593名38.1歳事業会社
バンダイナムコホールディングス9,838千円80名44.6歳持株会社
任天堂9,824,708円3,084人40.5歳事業会社
ネクソン9,104千円233人(23)40.1歳事業会社
コーエーテクモホールディングス9,035,323円121人38.8歳持株会社
セガサミーホールディングス8,844,458円408名43.1歳持株会社
グリーホールディングス8,653千円123名〔176〕40.2歳持株会社
コナミグループ8,502,600円259人35.5歳持株会社
MIXI8,470千円1,316人(50)38.1歳事業会社

ゲームはエンタメのなかでもっとも持株会社が多い業種です。スクエニ・バンナム・コーエーテクモ・セガサミー・グリー・コナミの6社が持株会社で、表の上位に並びます。スクウェア・エニックス・ホールディングスの26人という数字は象徴的で、ここにゲームデザイナーもプログラマーもいません。開発会社は別法人です。

実際に作る人の相場を見たいなら、事業会社であるカプコン・任天堂・MIXIの行を見るほうが近い。カプコンは有報で開発職の平均年間給与を9,987千円と単独で公表していて、単体平均の9,852千円より高く出ています。ここまで開示している会社はめずらしい。選考側の話はカプコンの就職難易度の記事にあります。

業界全体の入り方はゲーム業界への就職の記事で整理しました。なお、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2026年9月19日時点で複数年度の訂正有価証券報告書が提出されており、今回は原本を確認できなかったため表から外しています。

放送局・広告会社の平均年間給与

放送局・広告会社の平均年間給与

放送局はほぼ全社が持株会社で、しかも有報が「最大人員会社の状況」として、グループで従業員がいちばん多い会社の数字も併記しています。ここが読みどころです。

グループ持株会社の平均給与持株会社 従業員最大人員会社その平均給与/人数
フジ・メディアHD15,770千円122名㈱フジテレビジョン13,698千円/1,140名
テレビ東京HD14,193,622円103名㈱テレビ東京13,100,541円/757名
日本テレビHD13,983,167円235人日本テレビ放送網㈱14,682,037円/1,211人
TBSホールディングス13,279千円269人㈱やる気スイッチグループ4,486千円/1,459人
テレビ朝日HD記載なし(84名は兼務出向)84名㈱テレビ朝日15,002,000円/1,234名

TBSの行だけ毛色が違います。TBSホールディングスの有報で「当事業年度における従業員数が最も多い会社」として挙がっているのは㈱やる気スイッチグループ(1,459人・4,486千円)、次が㈱スタイリングライフ・ホールディングス(1,355人・5,083千円)。テレビ局グループでいちばん人が多いのが学習塾の会社という状態です。グループ全体の平均年収という言い方が、いかに雑かが分かります。

広告は電通グループが15,959,402円(135人)、博報堂DYホールディングスが11,683千円(144名)。どちらも持株会社の数字です。博報堂DYの有報には最大人員会社として㈱博報堂の数字(4,580名・40.1歳・勤続12.4年・10,990千円)が併記されていて、これが実際に働く人に近い数値になります。代理店志望なら、この10,990千円のほうを基準にしたほうが現実的です。

ネット広告寄りのサイバーエージェントは9,138千円(2,588名・平均33.8歳)。金額はやや下ですが、平均年齢が10歳近く若い。同じ金額に届く年齢が違うという意味で、キャリアの設計は変わってきます。

持株会社の求人か、事業会社の求人かを見分けてもらう

求人票の会社名が「○○ホールディングス」なのか事業会社なのかで、配属も評価軸も変わります。マスメディアンは広告・マスコミ・クリエイティブの求人を扱う枠なので、その違いを前提に話ができます。

マスメディアンの無料相談を申し込む

テーマパーク・レジャーと、非上場の大手に数字がない理由

テーマパーク・レジャーと、非上場の大手に数字がない理由
会社平均年間給与従業員数平均年齢勤続年数
ラウンドワン(持株会社)7,636千円35人(49)36.0歳10年9カ月
㈱ラウンドワンジャパン(最大人員会社)6,174千円1,258人(4,378)37.8歳13年0カ月
サンリオ6,999,923円1,423名37歳10ヶ月12年1ヶ月
オリエンタルランド6,051,217円6,528人(14,263)39.8歳10.1年
イオンファンタジー4,968,374円902名[3,288]44才10ヵ月15年9ヵ月

ラウンドワンは持株会社35人で7,636千円、実際に店舗を回す㈱ラウンドワンジャパンは1,258人で6,174千円。同じグループで約150万円の差です。これが持株会社と事業会社の距離感になります。

オリエンタルランドは6,528人に対して臨時雇用者が年間平均14,263人(2026年3月31日現在の在籍数は22,908人)。運営を支える人数の大半が社員ではない構造で、6,051,217円はあくまで社員の平均です。オリエンタルランドへの就職の記事もあわせてどうぞ。

そして、ここまで名前の出てこない大手がいます。非上場の会社は有価証券報告書を提出しないので、公的に確認できる平均年間給与が存在しません。

  • ソニー・ミュージックエンタテインメント(ソニーグループの子会社/単独上場なし)
  • ホリプロ、吉本興業、スターダストプロモーション、STARTO ENTERTAINMENT などの芸能事務所
  • ユニバーサル ミュージック、ワーナーミュージック・ジャパンなど外資系レコード会社の日本法人

これらの会社について「平均年収◯◯万円」と書いてある表を見かけたら、出典を確かめたほうがいい。口コミサイトの投稿者数十人の申告値を平均したものか、根拠の示されていない推計です。悪いとは言いませんが、有報の数字と同じ精度で並べるのは無理があります。

数字に出ない部分:現場職と本社職、繁忙期の働き方

数字に出ない部分:現場職と本社職、繁忙期の働き方

ここまで数字の話をしてきましたが、年収の話をするとき、業界の中の人が本当に気にしているのは別のところです。

私が現場に近い立場だった頃、本社の同年代と給与明細の話になったことがあります。基本給はほとんど同じでした。違ったのは時間の使い方です。公演がある週は朝から翌日の未明まで会場にいて、翌週は搬入のために地方にいる。本社側は、その公演の売上を数字で見ている。同じ会社で、同じくらいの給与で、流れている時間がまったく違いました。

この差は有報には出てきません。平均年間給与は賞与と基準外賃金を含む金額なので、残業が多い年は上がります。数字が高い=働きやすい、にはならない。むしろエンタメでは、繁忙期の偏りが強い職種ほど基準外賃金の比率が上がります。

もう1つ、勤続年数の意味も現場では違って見えます。勤続14年の会社は「定着している」とも読めるし、「入れ替わりがない=ポジションが空かない」とも読める。入口の広さを見るなら、勤続年数が短めで中途採用が動いている会社のほうが、現実的に入りやすい。KADOKAWAの4.8年やセガサミーの4.9年は、そういう読み方ができる数字です。

年収を上げる転職の考え方

年収を上げる転職の考え方

ランキングを見て「上位の会社を受ける」と決めるのは、たぶんいちばん遠回りです。上位に並んでいたのは持株会社で、そこは新卒や中途の大量採用をする場所ではないからです。順番を変えます。

  1. 形態で絞る……本社スタッフ志望なら持株会社、制作・現場志望なら事業会社。求人票の法人名を最初に確認します。
  2. 平均年齢と勤続年数で自分を重ねる……平均50歳・勤続23年の会社に30代で入ると、平均値は自分の給与と関係ありません。自分に近い年齢層が多い会社を選ぶほうが読み違えが減ります。
  3. 職種別の開示があるかを見る……カプコンの開発職9,987千円のように、職種別の数字を出している会社はまれです。出ていない会社は、面接の場で聞くしかありません。
  4. 業界特化と総合型を両方使う……エンタメ・広告寄りの求人はマスメディアンのような特化型に集まりやすく、求人数そのものは総合型が広い。両方登録して出てくる求人を比べると、自分の現在地が見えます。

業界そのものの構造から知りたい場合は、エンタメ業界とは?就職が難しい理由と志望動機のコツから読むほうが順番として自然です。

いまの経歴で、どの会社のどの枠が射程に入るか聞いてみる

マスメディアンは広告・マスコミ・クリエイティブ業界に特化したエージェントです。エンタメ系の求人は募集期間が短いものが多いので、動く前に一度現在地を確認しておくと判断が早くなります。

マスメディアンに無料登録する

よくある質問

よくある質問

エンタメ業界でいちばん年収が高い会社はどこですか?

今回確認した31社のなかでは電通グループの15,959,402円が最高です。ただし提出会社の従業員は135人で、グループの本社機能を担う会社の数字です。事業会社で最高はディー・エヌ・エーの11,179千円(1,400名)になります。

なぜ持株会社は平均年収が高く出るのですか?

在籍しているのが経営企画・財務・法務などの本社スタッフと、役員に近い層に限られるためです。スクウェア・エニックス・ホールディングスは26人、バンダイナムコホールディングスは80名、ラウンドワンは35人。若手の現場社員が母数に入っていないので、平均が上がります。

ソニーミュージックや吉本興業の平均年収は載っていないのですか?

載せていません。どちらも単独で上場していないため有価証券報告書を提出しておらず、公的に確認できる平均年間給与が存在しないからです。この記事は有報で確認できる数字だけを扱っています。

テレビ局の社員の年収はいくらですか?

持株会社ではなく、放送事業を行う会社の数字を見ます。㈱テレビ朝日が15,002,000円(1,234名)、日本テレビ放送網㈱が14,682,037円(1,211人)、㈱フジテレビジョンが13,698千円(1,140名)、㈱テレビ東京が13,100,541円(757名)。いずれも各ホールディングスの有報に「最大人員会社の状況」として記載されています。

この数字に残業代は含まれますか?

含まれます。多くの会社が「平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります」と注記しています。繁忙期の残業が多い年は平均が上がるので、働き方の指標としては読めません。

平均年間給与と年収は同じものですか?

有報の平均年間給与は、提出会社の従業員の年間給与の平均です。臨時雇用者(契約社員・アルバイト等)は外数として別に記載されていることが多く、平均の母数には入りません。募集要項の想定年収とも別の数字です。

まとめと、この記事の更新方針

まとめと、この記事の更新方針

ここまでを整理します。数字はすべて2026年9月19日時点で提出済みの最新の有価証券報告書から転記しました。

  • エンタメ関連の上場31社を平均年間給与で並べると、上位は電通グループ・フジ・メディアHD・テレビ東京HD・日本テレビHD・TBSHDと続く
  • 上位8社のうち7社が持株会社。社員が100人前後の本社の数字で、現場社員の相場ではない
  • 事業会社の最高はディー・エヌ・エーの11,179千円。以下カプコン・任天堂・東宝が900万円台
  • 放送局は有報の「最大人員会社」を見ると、㈱テレビ朝日15,002,000円、日本テレビ放送網㈱14,682,037円といった実働側の数字が分かる
  • TBSホールディングスの最大人員会社は㈱やる気スイッチグループ(4,486千円)。グループ平均という言い方は成立しない
  • ソニー・ミュージックエンタテインメント、ホリプロ、吉本興業などは非上場のため、公的な平均年間給与が存在しない

この記事は年1回、各社の有価証券報告書が出そろう時期(3月期決算の会社は6月下旬)に数値を入れ替えます。決算期の違う会社(松竹・東宝・イオンファンタジーは2月期、電通グループ・ネクソンは12月期、グリーホールディングスは6月期)は、それぞれの提出タイミングで差し替えます。更新のたびに確認日を書き換えるので、日付が古い場合はその年度の数字だと読んでください。

年収の比較は、入口を選ぶときの材料のひとつでしかありません。同じ金額でも、たどり着く年齢と働き方が違う。表の数字だけで決めずに、自分が入りたい法人はどれなのかを先に決める。そこから逆算すると、応募先はかなり絞れます。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

うーなー

エンタメ・イベント業界15年超の会社員×副業ライター。Webデザイナーの妻がいます。夫婦でセールスライティング×デザインを駆使してLP制作やプロモーション全般を裏方としてサポートしてます。 SEO記事300本以上|立ち上げた企業ブログが6ヶ月で2万PV超え、問い合わせ増加|某出版社様メルマガ執筆実績等|

-エンタメ, 就職・転職