お仕事で専門用語や、業界特有の言葉を使用することってありますよね。
- アサイン
- アジェンダ
- エビデンス
- コミット
- ジョイン
- バッファ
- フィックス
- ブレスト
- リスケ
- リソース
- ローンチ etc…
IT業界など、上記のようなカタカナ用語が多いイメージがありますよね。
コンサル会社の方もこのような言葉をよく使われている印象です。
私の働くイベント業界でも、独特な言い回しがたくさん存在しています。
言葉の意味がわかればコミュニケーションは円滑に進み、業務効率化につながりそうですが、
一方で顧客との関係構築の上ではどうでしょうか?
顧客目線で考えると専門用語を多用されると困惑されるケースも多々あるのです。
言葉の意味がわからず、内容が伝わらないのです。
伝わらないとどういったことが起こるのでしょうか?
業界用語を多用すると嫌われる?
私の働くイベント業界でも専門用語や業界用語がたくさんあります。
というと、芸能界にあるようなザギンでシースーとか、そういうのをご想像される方もいるでしょう。笑
よく使われる例としては、0時の事を『てっぺん』と言ったりですね。
これは0時は時計の針が真上を指すことから「(真上=)てっぺんを回る」というような言い方をするようになったと言われています。
他にも舞台上の右・左ってわかりづらいので(舞台側から見るか、客席側から見るかで結果が変わるので)
上手(かみて)下手(しもて)と言ったりします。
他にもバミリ、板付き、テクリハ、そのほか…数え切れないほどに存在します。
こういった言葉を知っていないと、業界の中では非常に動きづらいです。
一方で、イベントになれていない主催者もたくさんいます。
【実体験】部下が失敗した話
以前部下がメインで担当するイベントでお客様とのやりとりを聞いていたのですが、
打ち合わせや電話でのやりとりの中で、こんなことがありました。(お客様の言葉は想像です)
部下が頭を悩ませてるので話を聞くと、どうやらお客様にお願いしたことの返答がなかったり、
全然対応してくれないというのです。
「説明したんですけど全然わかってくれないんですよねー」と言ってきたので、
打ち合わせでの会話も聞いてみたら以下のような感じでした。(実際の言葉ではなく、わかりやすい例えに変えています)
この後お客様の行動ですが、残念なことに部下ではなく私に連絡が来るようになってしまいました。
このように、専門用語をお客様にも普通に浴びせてしまう人も多いですが、これでは「へ?」と言われるのは当然です。
知らない言葉の羅列は全く伝わりません。
保険会社の営業を受ける際、やたら難し言葉を並べてきてイヤイヤとしたご経験はありませんか?(保険会社の方、ごめんなさい)
言葉の意味がわからなかったりしたら不安になりますよね?契約に躊躇してしまう事もあるでしょう。
イベントでも同じなのです。わからない言葉をたくさん並べられても、想像すらつかずに
「面倒くさいな」なんて思われてしまうのです。
相手が誰であれ、伝わりやすい文章・言葉遣いでないと嫌われます。
イベントを成功させたい気持ちはあるのに、同じ方向を向けていない
同じ成功イメージを描けていないと感じると、主催者の方々は不安になるのです。当然ですよね。
ここで一番大事なのは”わかりやすい言葉で丁寧に”説明することです。
当然、イベントになれている方であれば専門用語でも話が通じる場合があるので、その方が効率が良かったりします。
相手の理解レベルに合わせて話し方を変えられるのがベストですが、なかなか難しいのが実情。
そんな場合には最低限「だれでもわかる」言葉で話すようにするのが間違いないでしょう。
会話する中で大丈夫そうだったら徐々に混ぜていくのが良いです。
上司に言われた一言で考え方ガラリと変わった
部下はこのような出来事があってから気をつけるようにしてくれています。
一方、上司である私はどうなのか?ある程度は意識して対応していると思っています。
私は2社目で経験したイベント会社で、上司に言われた一言が強く心に残っており、
それの応用で考えるように意識して行動に変えています。
上司の言葉【教わったことの背景や意味を考えろ】
コレです。この話をされた背景は、
仕事のルールを覚えるときに、「なぜこの仕事が必要なのか?なんでこのルールなのか?」を
知ることが大事だという話からでした。背景を知るという事は深く理解すると言うこと。
確かにそうだなと思います。
部下を教える立場になって、部下には言葉の意味もわかりやすく、
また仕事の背景から説明・理解してもらえるような話し方を心がけるようになりました。
すると次第にお客様に対しても同じような「相手に伝わるレベルの言葉に置き換えて話す」と言うことも応用して出来るようになったのです。
例えば先に出した例を変換すると以下のような形で伝えるようにしています。
「オペは誰がやりますか?」
→「本番中の音響や照明の操作はどなたがやるかお決まりでしょうか?」
だいぶイメージはしやすくなるのではないでしょうか。
リピーターのお客様も「毎回わかりやすくて助かる」というようなお言葉を頂いています。
「誰のため」なのかを意識すると話し方も変わるかも知れませんね。
最後に
専門用語は覚えると自分は楽なんですが、お客様にとっては未知の言葉だったりするのです。
そのことを理解して、お客様のための言葉遣い、心がけていきたいモノですね。
伝え方は言葉だけでなく、文章作りも意識していく必要があります。
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