あなたは仕事でミスした経験はありますか?
私は大いにあります。レンタルビデオ屋で映画「アメイジングスパイダーマン」がテレビ放映される前後で、旧作「スパイダーマン」シリーズが棚の奥に入り込んでいて機会損失を出したり。
イベント企画会社では商売道具のメンテナンス以来の発注漏れを起こし、約200万円の損失を危うく会社に被せる所でした…。(クビにならなくて良かった…。)
お仕事をしている以上、何かしらのミスは誰しも起こしているモノ。
そんな中で、一つのミスが後に重大な影響を及ぼしたり、競合に負けてしまうような取り返しのつかない事態になったりすることもあります。
コレはどうにか避けたいところですね。
私が大学生の頃に実際に体験したお話を元に、どうやって回避していくのかを考えていきましょう。
【実体験】大学生の胃袋を満たせなかった牛丼屋さん
私が大学2年生の頃、当時19歳の時の話です。
毎日大学似通っては学食に入り浸り、お昼は友人と必ずそこでご飯を食べていました。
とはいえ、さすがに毎日食べてたので正直飽き飽きしていた所でした。ある日、友人たちと話し合い「たまには学校から出てみようか」と、お昼は外に食べにいくことにしました。
「今日はガッツリ牛丼にしようか」と意気込んで足早に学校を後にします。大学の最寄り駅の近くには2軒の牛丼屋がありました。誰もがご存じ、『松屋』と『すき屋』です。(なぜ近くに店を構えていたのかは謎)
見比べてみると松屋はやたら混んでたので、迷わず空いてたすき家を選びました。牛丼を注文して3分程も待っていたら、店員から衝撃の一言が発せられたのです…。
「スミマセン、今、ご飯がないんです…」
はい。その瞬間、全てを悟りました。
なぜ松屋があんなに混んでいて、すき屋がすいていたのか。
すき家は提供できる商品がほとんど無かったんですね。
ご飯がないと言うことは、牛丼屋さんなのに牛丼を一切提供出来ない状況。
「牛皿なら行けます」ではないんです。
大学生でお昼にお腹を満たすなら牛丼なんです。なんなら大盛りですよね。ご飯マストです。
お昼時に提供できる商品がないのは致命傷です。ピークタイムに商品が売れないのです。
一方で松屋は準備万端だった様子で、待ち列が出来るほど。でも欠品がなかったのです。
すき家に入るはずだったお客様のほとんどが松屋に流れ込んだのは想像にたやすいです。
競合と常に隣り合わせ。たったひとつの失敗でみすみすチャンスを逃すだけでなく、他社にお客さんを全部持っていかれる。
私も「じゃぁいいです〜」と松屋に入ったのは言うまでもないですが、ビジネスの世界は甘くないな…と学生ながら肌で感じた出来事でした。
↓実際の投稿
19歳。大学の学食に飽き飽きしていたので、友人たちと話し合いお昼は外に食べにいくことにした。「今日はガッツリ牛丼にしようか」と意気込んで足早に学校を後にする。駅の近くには2軒の牛丼屋があった。松屋は混んでたので、空いてたすき家を選んだ。牛丼を注文して3分後。店員から衝撃の一言が…。
— うーなー|夢を叶える働き方 (@uunaar_fz1025) August 17, 2022
ビジネスの世界では、例えリピーター様のような長期間に渡り関係性を築いてきた信頼関係がるお客様であっても
一瞬で競合他社を選んでしまうリスクは常にある、と言うことがよくわかる実例でした。
特に、現代は技術が進み、商品の品質には大きな差が出なくなってきました。多くの企業にとっても他社と差別化がしにくい状況です。
もしくは一時差別化できていたと思っていたとしても、気がついたら他社に追いつかれていたということも少なくありません。
それだけ時代の流れがとても早いのです。
本記事では、競合他社に負ける理由について掘り下げていきます。
競合他社に負けるとはどういうことを意味するのか
競合他社に負けるってどういうことでしょうか。
売上げで負ける?
市場のシェアを奪われる?
戦略が上手だった?
商品が魅力的だった?
どれも正解ですが、
要するに自社の顧客や将来顧客になりうる見込み客が他社の顧客になってしまうことです。
競合他社に負けてしまう場合としては以下があります。
- 長年のリピーター顧客が競合他社にとられてしまう…
- 業界トップシェアを誇っていたが、流行においていかれて気づけばシェアを奪われていた…
- 営業提案中に競合他社と比較され、競合他社で契約されてしまう…
- 営業フォローが不十分で、気がついたら競合他社で契約をしていた…
どんなに営業努力していたとしても、最終的に競合他社に奪われてしまっては、それまでの努力は水の泡です。
では、なぜこのように競合他社に取られてしまうことが起こるのでしょうか?
以下の理由が一番大きいのではないでしょうか?
競合他社の方が信頼できると顧客に思われているから
どんな商売でも最終的に選ばれるポイントは「信頼」です。
私の実体験のような牛丼であれば、すき家は甘めの味付けだったり、トッピングのバリエーションが豊富、松屋は味噌汁付き…など細かく見ていけばそれぞれ特徴はありますが、
よほどファンでも無い限り、基本的には多くの方々は同じ「牛丼」として見ているはずです。
そうしたほとんど商品に差が無い場合に顧客は競合の中からどうやってサービスを選ぶのでしょうか?
はい、そうです。「信頼」に他なりません。
顧客にとっては信頼ができると全体的に良い印象を持ちやすいです。
店員さんの対応が良かった。営業のアフターフォローが相当充実しているなど…
あなたも信頼できると思った人からサービスを購入するのではないでしょうか?
多くの商品・サービスでは、買って終わりではなく、何かあった際にそのお店や会社とのやりとりが続くことになります。
特にBtoBのビジネスでは、「会社」対「会社」のやりとりになるため、信頼関係の構築が重要視されます。
どんなに質の商品を提供していたとしても、担当者とのコミュニケーション能力が著しく低かったり、
対応が遅い、クオリティが低いなど、不満を感じてしまうと信頼できないという判断になってしまいます。
例えば、
- 購入した商品に不備があったときに謝罪もなく、対応が非常に悪い。連絡も取りづらい。
- サービスの案内時には愛想良く対応していたのに、購入後は適当になる。
- 事前の説明時にはいいことしか言っていなかったが、いざ購入したらサービス内容が異なっていた。
などが挙げられるでしょう。
まずは、お客様の立場に立って、どのような対応が信頼を失うのか理解して、
逆にどうしたら心地よく自社の商品・サービスを活用してもらえるのかを考えることが大切です。
まとめ
サービスを提供する以上、「信頼」が大切だと気がつけたのではないでしょうか?
もちろん営業戦略や顧客の課題の理解など、競合他社に負けないためには多くの事が必要です。
ただし、その大前提として顧客から信頼を得る、と言う状態こそ何よりも大切です。
お客様の視点に立ち、何を求めているのか、どうしたらより満足して頂けるのか、考え抜いてしっかり顧客の期待に応えていきましょう。
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