「エンタメ業界に転職したいけど、特化型エージェントと総合型エージェント、どっちを使えばいいんだろう?」
「マスメディアンのような特化型だけだと求人数が少ないかも…でも、dodaみたいな総合型だけじゃ業界の深い情報が得られないかも…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、エンタメ業界への転職を成功させている人の多くは、特化型と総合型を「併用」しています。
特化型の業界知識・企業との太いパイプと、総合型の圧倒的な求人数・充実したサポート体制。
この両方の強みを戦略的に組み合わせることで、転職の選択肢を最大化し、理想の企業との出会いを実現しているのです。
この記事では、エンタメ業界で15年以上働いてきた私の実体験をもとに、特化型と総合型エージェントの違い、あなたのキャリアステージに合わせた最適な組み合わせパターン、そして併用時に絶対避けるべき失敗事例まで徹底解説します。
読み終わる頃には、「自分にはどのエージェントをどう組み合わせればいいのか」が明確になり、今日からすぐに行動を起こせる状態になっているはずです。
すぐにでも登録したいなら、以下の3つを登録しておけば間違いありません。
エンタメ業界の転職エージェントには「特化型」と「総合型」がある
エンタメ業界への転職を考え始めたとき、多くの人が最初に直面するのが「どの転職エージェントを使えばいいのか」という選択です。
転職エージェントには大きく分けて「特化型」と「総合型」の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
特化型エージェントは、エンタメ業界やクリエイティブ職種に絞って求人を扱うサービスです。
一方、総合型エージェントは、あらゆる業界・職種を幅広くカバーするサービスを指します。
どちらにも明確な強みと弱みがあるため、自分の状況に合わせて使い分けることが転職成功の鍵となります。
まずは、それぞれの特徴を正しく理解することから始めましょう。
特化型エージェントとは?マスメディアンやギークリーなどの特徴
特化型エージェントとは、エンタメ業界や特定の職種に専門特化した転職支援サービスです。
代表的なものとして、広告・マスコミ業界に強いマスメディアン、ゲーム・IT系に特化したギークリー、音楽業界専門のエンターズなどが挙げられます。
これらのエージェントの最大の特徴は、キャリアアドバイザー自身が業界出身者であることが多く、業界特有の専門知識を豊富に持っている点です。
たとえば、ゲーム業界なら開発環境やプログラム言語について深く理解していますし、映像業界なら制作フローや業界用語が通じます。
また、特化型エージェントは企業と密接な関係を築いており、大手総合型では扱っていない独占求人や非公開求人を多数保有しています。
企業側も「この業界のことをよく分かっている人材を紹介してほしい」と考えているため、特定のエージェントにのみ求人を出すケースが少なくありません。
さらに、業界の最新トレンドや給与相場、各社の社風や働き方の実態など、表には出てこない情報を教えてもらえるのも大きなメリットです。
総合型エージェントとは?リクルートエージェントやdodaなどの特徴
総合型エージェントとは、業界・職種を問わず幅広い求人を取り扱う大手転職支援サービスです。
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、パソナキャリアなどが代表例として挙げられます。
総合型の最大の強みは、圧倒的な求人数です。
リクルートエージェントは30万件以上、dodaは20万件以上の求人を保有しており、エンタメ業界の求人も一定数含まれています。
選択肢が多いということは、自分では考えていなかった企業や職種に出会える可能性が高まるということです。
また、総合型エージェントは転職支援の実績が豊富で、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策、年収交渉といった転職活動の基本的なノウハウが体系化されています。
初めて転職する人でも安心してサポートを受けられる体制が整っているのが特徴です。
さらに、全国対応しているため、地方でのエンタメ関連企業への転職を考えている人にとっても選択肢が広がります。
大手ならではの安定したサービス品質と、キャリアアドバイザーの教育体制が整っている点も見逃せません。
特化型と総合型の5つの違いを徹底比較
特化型と総合型の違いを、5つの視点から比較してみましょう。
1. 求人数
総合型は数万〜数十万件の求人を保有しているのに対し、特化型は数百〜数千件程度です。
ただし、特化型の求人は業界に特化している分、質の高い案件が揃っている傾向があります。
2. 業界知識の深さ
特化型のアドバイザーは業界出身者が多く、専門用語や業界特有の事情を深く理解しています。
総合型は幅広い知識はあるものの、エンタメ業界の細かい部分まではカバーしきれないことがあります。
3. 企業とのパイプ
特化型は限られた企業と深い関係を築いており、書類選考免除や独占求人を持っていることがあります。
総合型は多くの企業と取引があるものの、個別企業との関係性は特化型ほど深くありません。
4. サポートの手厚さ
特化型は担当者が抱える求職者数が少ないため、一人ひとりに時間をかけたサポートが可能です。
総合型は担当者が多くの求職者を抱えているため、効率的ではあるものの、やや事務的になることもあります。
5. 対応エリア
総合型は全国対応しているのに対し、特化型は東京を中心とした首都圏の求人が大半を占めます。
地方でエンタメ業界の仕事を探す場合は、総合型の方が有利です。
【結論】エンタメ業界転職では特化型と総合型の併用がおすすめ
結論から言えば、エンタメ業界への転職では特化型と総合型を併用することを強くおすすめします。
これは「どちらが優れているか」という問題ではなく、それぞれの強みを組み合わせることで転職活動の成功率を最大化できるからです。
実際、転職に成功した人の多くが複数のエージェントを使い分けています。
リクナビNEXTの調査によれば、転職成功者の平均エージェント登録数は4.2社というデータもあります。
特化型だけ、総合型だけに絞ってしまうと、それぞれのデメリットをカバーできず、転職活動が非効率になってしまうのです。
エンタメ業界で15年以上働いてきた私自身も、過去の転職では必ず特化型と総合型を組み合わせてきました。その経験から言えるのは、両方を味方につけることで、求人の取りこぼしを防ぎ、より良い条件で転職できる可能性が高まるということです。
なぜ併用が必要?特化型だけ・総合型だけのリスク
特化型だけに頼ると、どうしても求人の選択肢が限られてしまいます。
エンタメ業界は求人数自体が他業界より少ないため、特化型の保有求人だけでは「本当は自分に合う企業があったのに出会えなかった」という事態になりかねません。
また、特化型エージェントは業界経験者を優先する傾向があるため、未経験からの転職を目指す場合、サポートを断られてしまうケースもあります。
業界への熱意があっても、スキルや経験が足りないと判断されれば、求人紹介を受けられないこともあるのです。
一方、総合型だけに頼ると、エンタメ業界特有の選考対策が不十分になるリスクがあります。
たとえば、ポートフォリオの作り方、業界用語を使った自己PR、クリエイティブ職特有の面接対策など、業界を熟知していないと的確なアドバイスができません。
さらに、総合型のアドバイザーは多忙なため、一人ひとりにかけられる時間が限られています。
転職意欲が低いと判断されると、対応が後回しになってしまう可能性もあります。
だからこそ、両方の弱点を補い合う「併用」が最も合理的な選択なんです。
併用することで得られる3つのメリット
併用することで得られる具体的なメリットは3つあります。
メリット1:求人の取りこぼしを防げる
特化型の独占求人・非公開求人と、総合型の幅広い求人を両方チェックできるため、自分に合った企業と出会える確率が格段に上がります。
同じ企業でも、エージェントによって紹介できる職種や条件が異なることもあるため、複数の視点から情報を得られるのは大きな強みです。
メリット2:多角的なアドバイスを受けられる
特化型からは業界の深い知識や企業の内部情報を、総合型からは転職活動全般のノウハウや客観的なキャリアアドバイスを受けられます。
複数のプロの意見を聞くことで、自分では気づかなかった強みや可能性に気づけることもあります。
メリット3:リスクヘッジになる
万が一、特定のエージェントとの相性が悪かった場合や、サポートを断られた場合でも、他のエージェントがあれば転職活動を継続できます。
また、エージェントによって得意な企業や職種が異なるため、複数登録しておくことで選択肢を確保できます。
転職成功者の平均登録社数は4.2社というデータ
転職エージェントを複数併用することは、決して珍しいことではありません。
実際、業界最大級の転職サイトであるリクナビNEXTの調査によると、転職に成功した人の平均エージェント登録数は4.2社でした。
この数字が示すのは、転職成功者の多くが複数のエージェントを戦略的に使い分けているという事実です。
1社だけに絞ってしまうと、その会社の方針や担当者の力量に転職の成否が左右されてしまいますが、複数登録しておけば、それぞれの強みを活かしながら転職活動を進められます。
エンタメ業界の場合、実際にサービスを使って転職してきた私が推奨するのは5〜6社の登録です。具体的には、特化型から2〜3社、総合型から2〜3社を選ぶのが理想的です。これ以上増やすと管理が煩雑になり、かえって非効率になってしまうため、バランスが重要です。
特化型エージェントのメリット・デメリット
特化型エージェントを活用する前に、そのメリットとデメリットを正しく理解しておきましょう。
強みを最大限活かし、弱みを他のエージェントで補うことが戦略的な転職活動には欠かせません。
【メリット1】業界特化の深い知識と専門的なアドバイス
特化型エージェントの最大のメリットは、業界に精通したアドバイザーから専門的なサポートを受けられることです。
キャリアアドバイザーの多くが業界出身者であるため、エンタメ業界ならではの働き方、キャリアパス、給与相場などを熟知しています。
たとえば、ゲーム業界なら「Unityエンジニアの市場価値は今どれくらいか」「スマホゲームとコンシューマーゲームでキャリアはどう違うか」といった具体的な質問にも的確に答えてもらえます。
映像業界なら「テレビ局と制作会社、どちらがキャリアアップしやすいか」「フリーランスと正社員の年収差はどれくらいか」など、業界の実態に基づいたアドバイスが受けられます。
また、ポートフォリオや作品集の添削も、業界基準に沿った実践的なフィードバックがもらえるため、選考通過率が大幅に向上します。
総合型のアドバイザーでは判断できない「この作品のどこを見せるべきか」「どんな構成が評価されるか」といった細かい部分まで指導してもらえるでしょう。
【メリット2】企業との太いパイプと独占求人
特化型エージェントは、限られた企業と深い信頼関係を築いています。
何度も人材を紹介し、その実績が評価されているため、企業側も「このエージェントからの紹介なら信頼できる」と考えているのです。
その結果、書類選考を免除して面接から選考がスタートしたり、他のエージェントには公開していない独占求人を紹介してもらえたりするケースがあります。
特に、エンタメ業界の大手企業や人気企業は、信頼できる特定のエージェントにしか求人を出さないことも多いため、特化型に登録していないとそもそも応募すらできない求人があるんです。
また、企業の採用担当者と定期的にコミュニケーションを取っているため、「今回の募集で企業が本当に求めているスキルは何か」「どんな人物像がマッチするか」といった表には出てこない情報まで把握しています。
この情報をもとに選考対策を練れるため、内定率が高まります。
【メリット3】業界用語が通じるスムーズなコミュニケーション
エンタメ業界には、その業界でしか使わない専門用語や略語が数多く存在します。
たとえば、ゲーム業界なら「アセット」「レベルデザイン」「デバッグ」、映像業界なら「MA」「グレーディング」「オフライン編集」といった言葉が日常的に使われます。
特化型エージェントのアドバイザーは、こうした業界用語を理解しているため、スムーズなコミュニケーションが可能です。
自分の経験やスキルを説明する際も、いちいち言葉を言い換える必要がなく、ストレスなく話を進められます。
逆に、総合型のアドバイザーに「UnityとUnreal Engineの両方を使えます」と言っても、その技術的な違いや市場価値を正しく理解してもらえないことがあります。
結果として、自分の強みを企業に適切に伝えてもらえず、選考で不利になる可能性もあるのです。
業界用語が通じるということは、単なる利便性の問題ではなく、自分の価値を正しく評価してもらうために重要な要素なのです。
【デメリット1】求人数が総合型より少ない
特化型エージェントの最大のデメリットは、取り扱う求人数が総合型と比べて圧倒的に少ないことです。
業界や職種を絞り込んでいるため、どうしても選択肢が限られてしまいます。
たとえば、総合型のリクルートエージェントが30万件以上の求人を保有しているのに対し、特化型エージェントは多くても数千件程度です。
エンタメ業界自体の求人数が他業界より少ないこともあり、特化型だけに頼ると「応募できる企業が少なすぎる」という状況に陥る可能性があります。
特に、地方でエンタメ業界の仕事を探している場合、特化型では首都圏の求人が中心となるため、選択肢がさらに狭まります。
また、エンタメ業界以外の選択肢も視野に入れたい場合は、特化型だけでは対応できません。
だからこそ、総合型エージェントを併用して求人の母数を増やし、取りこぼしを防ぐことが重要なんです。
【デメリット2】未経験者はサポートを断られる可能性
特化型エージェントは、即戦力となる経験者を優先する傾向があります。
企業側も「業界経験者を紹介してほしい」という要望が強いため、未経験者へのサポートは消極的になりがちです。
実際、エンタメ業界未経験で特化型エージェントに登録したものの、「現時点でご紹介できる求人がありません」と断られてしまうケースは少なくありません。
これは、あなたのスキルや人柄に問題があるわけではなく、単純に「業界経験がない」という理由だけで門前払いされてしまうのです。
ただし、すべての特化型が未経験者を断るわけではありません。
中には未経験者向けの求人を扱っているエージェントもあるため、複数の特化型に登録して可能性を広げることが大切です。
また、未経験の場合は総合型エージェントの方がサポートを受けやすいため、まずは総合型で転職活動の基礎を学び、ある程度方向性が定まってから特化型を追加するという戦略も有効です。
【デメリット3】担当者との相性に左右されやすい
特化型エージェントは、一人のアドバイザーが担当する求職者数が少ないため、手厚いサポートを受けられる反面、担当者との相性が転職活動の成否を大きく左右します。
業界に精通しているからこそ、「この人のスキルでは厳しい」「この志望動機では通らない」といった厳しい意見を言われることもあります。
また、特化型は中小規模のエージェントが多く、大手のように教育体制が整っていないこともあります。
そのため、アドバイザーの質にばらつきがあり、当たり外れが大きいという声もあります。
担当者との相性が悪いと感じたら、遠慮せずに担当変更を申し出るか、別の特化型エージェントに切り替えることも検討しましょう。
複数のエージェントに登録しておけば、こうしたリスクを分散できます。
総合型エージェントのメリット・デメリット
次に、総合型エージェントのメリットとデメリットを見ていきましょう。
特化型とは異なる強みと弱みを持っているため、両方を理解した上で使い分けることが重要です。
【メリット1】圧倒的な求人数で選択肢が広がる
総合型エージェントの最大の強みは、何といっても圧倒的な求人数です。
リクルートエージェントは30万件以上、dodaは20万件以上の求人を保有しており、エンタメ業界の求人も数千件規模で扱っています。
求人数が多いということは、自分の希望条件に合う企業に出会える可能性が高まるということです。
特に「ゲーム業界にこだわらず、映像やアニメも視野に入れたい」「エンタメ業界だけでなく、IT業界の選択肢も見てみたい」といった場合、総合型の幅広い求人が役立ちます。
また、大手企業から中小ベンチャーまで、多種多様な企業規模の求人が揃っているのも特徴です。
大手エンタメ企業の安定性を求める人も、成長中のベンチャーでチャレンジしたい人も、どちらのニーズにも対応できます。
さらに、総合型は企業の人事担当者と強いネットワークを持っているため、大手企業の求人に強いという特徴もあります。
誰もが知っているような有名エンタメ企業への転職を目指すなら、総合型の活用は必須です。
【メリット2】転職ノウハウが充実、初心者でも安心
総合型エージェントは、転職支援の実績が豊富で、転職活動の基本的なノウハウが体系化されています。
履歴書・職務経歴書の書き方、面接での受け答え、年収交渉の進め方など、転職活動全般にわたるサポートを受けられます。
特に、初めて転職する人にとっては、「何から始めればいいのか分からない」という状態から丁寧に導いてくれるため、非常に心強い存在です。
面接対策では模擬面接を実施してくれるエージェントもあり、本番での緊張を和らげることができます。
また、大手エージェントは過去の膨大な転職支援データを蓄積しているため、「この企業の面接ではこういう質問がよく出る」「この業界では職務経歴書のこの部分が重視される」といった具体的なアドバイスがもらえます。
さらに、応募書類の添削サービスも充実しており、プロの目線で改善点を指摘してもらえるため、書類選考の通過率が向上します。
転職活動の基礎をしっかり学びたい人には、総合型のサポートは欠かせません。
【メリット3】全国対応で地方の求人にも強い
総合型エージェントは全国に拠点を持っているため、地方の求人にも対応しています。
エンタメ業界の仕事は東京に集中している傾向がありますが、地方のテレビ局や制作会社、ゲーム開発会社なども総合型なら見つけやすいです。
特に、Uターン・Iターン転職を考えている人にとっては、総合型の全国ネットワークが大きな武器になります。
地方の企業情報や生活環境についても相談できるため、安心して転職活動を進められます。
また、リモートワークが可能なエンタメ関連企業の求人も増えているため、地方在住でも都市部の企業に転職できる可能性があります。
芸能事務所の大手アミューズも山梨に本社を移転するなど、新しい動きも出てきていますよね。
こうした柔軟な働き方ができる求人も、総合型なら幅広く紹介してもらえます。
地方での転職を視野に入れているなら、特化型だけでなく総合型への登録は必須です。
【デメリット1】業界の専門知識が浅い
総合型エージェントのアドバイザーは、幅広い業界・職種を担当しているため、エンタメ業界の専門知識が浅い場合があります。
業界用語が通じなかったり、職種の細かい違いを理解してもらえなかったりすることもあるため、注意が必要です。
たとえば、「ゲームプランナー」と「ゲームディレクター」の役割の違いや、「2Dデザイナー」と「3Dデザイナー」のスキルセットの違いなど、業界の人にとっては当たり前のことでも、総合型のアドバイザーには伝わらないことがあります。
その結果、自分の強みやスキルを正しく理解してもらえず、適切な求人を紹介してもらえない可能性があります。
また、企業の内部情報や社風についても、特化型ほど詳しい情報は持っていません。
こうした専門知識の不足を補うためにも、特化型エージェントとの併用が重要になるのです。
【デメリット2】担当者が多忙で対応が事務的になることも
総合型エージェントのアドバイザーは、一人で数十人の求職者を担当していることが多く、一人ひとりに割ける時間が限られています。
そのため、対応が事務的になったり、連絡が遅れたりすることもあります。
特に、転職意欲が低いと判断されると、優先順位を下げられてしまい、求人紹介の頻度が減ることもあります。
総合型は成果報酬型のビジネスモデルのため、「この人は転職する可能性が高い」と思われる求職者を優先的にサポートする傾向があるのです。
ただし、これは担当者の質に依存する部分も大きく、中には非常に親身になってサポートしてくれるアドバイザーもいます。
私は1年以上にわたり、親身にサポートしてくれる良い担当者と出会うことができました。
初回面談で転職への本気度をしっかり伝え、定期的に連絡を取ることで、優先的にサポートしてもらえる可能性が高まります。
また、担当者との相性が悪いと感じたら、遠慮せずに担当変更を申し出ることも大切です。
【デメリット3】エンタメ業界特有の選考対策が弱い
総合型エージェントは、一般的な面接対策や書類添削には強いものの、エンタメ業界特有の選考対策は弱い傾向があります。
たとえば、ポートフォリオの作り方、クリエイティブ職の実技試験対策、業界用語を使った自己PRの仕方など、業界特有の対策はあまり期待できません。
エンタメ業界では、スキルや実績を示すポートフォリオが選考の鍵を握ることが多いのですが、総合型のアドバイザーはポートフォリオの良し悪しを判断できないことがあります。
その結果、せっかく優れた作品を持っていても、見せ方が悪くて選考で落ちてしまうこともあるのです。
こうした業界特有の選考対策については、特化型エージェントのサポートを受けることで補う必要があります。
総合型で幅広い求人をチェックしつつ、特化型で専門的な選考対策を受けるという使い分けが理想的です。
あなたに最適な組み合わせパターン3選
ここからは、あなたのキャリアステージや転職の目的に合わせた、最適なエージェント組み合わせパターンを3つ紹介します。
自分の状況に近いパターンを参考に、登録するエージェントを選んでみてください。
【パターン1】未経験からエンタメ業界を目指す場合:総合型2社+特化型1社
エンタメ業界が未経験の場合、まずは総合型エージェントを中心に転職活動を進めるのがおすすめです。
具体的には、総合型2社+特化型1社の組み合わせが理想的です。
未経験者の場合、特化型エージェントではサポートを断られる可能性があるため、まずは総合型で転職活動の基礎を学びましょう。
総合型は未経験歓迎の求人も多く扱っているため、選択肢を広げることができます。
また、総合型のアドバイザーから客観的なキャリアアドバイスを受けることで、「本当にエンタメ業界が自分に合っているのか」「どの職種なら未経験でも挑戦できるのか」といった判断材料を得られます。
特化型は1社に絞り、業界の最新情報や専門的なアドバイスを補完する形で活用しましょう。
特化型でも未経験者向けの求人を扱っているエージェントがあるため、登録だけはしておいて損はありません。
【パターン2】エンタメ業界経験者がキャリアアップする場合:特化型2社+総合型1社
すでにエンタメ業界で働いた経験があり、キャリアアップを目指す場合は、特化型を中心に転職活動を進めるのが効果的です。
具体的には、特化型2社+総合型1社の組み合わせがおすすめです。
経験者の場合、特化型エージェントから高く評価してもらえる可能性が高く、独占求人や非公開求人を優先的に紹介してもらえます。
業界の人脈やトレンドにも詳しいため、キャリアアップに最適な企業を見つけやすいです。
特化型を2社登録することで、それぞれが持つ独占求人や企業とのパイプを最大限活用できます。
エージェントによって得意な企業や職種が異なるため、複数登録して比較することが重要です。
総合型は、大手企業の求人や思わぬキャリアチェンジの可能性を探るために1社登録しておきましょう。
エンタメ業界だけでなく、IT業界やコンサルティング業界など、隣接する業界の選択肢も視野に入れることで、年収アップの可能性が広がります。
【パターン3】業界・職種を幅広く検討したい場合:総合型2社+特化型2社
「エンタメ業界に興味はあるけど、他の業界も見てみたい」「職種も幅広く検討したい」という場合は、総合型と特化型をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。
具体的には、総合型2社+特化型2社の合計4社の登録が理想的です。
このパターンは、転職の方向性がまだ定まっていない人や、複数の業界・職種を比較検討したい人に適しています。
総合型で幅広い選択肢を確保しつつ、特化型でエンタメ業界の深い情報も得られるため、バランスの取れた転職活動ができます。
また、複数のアドバイザーから意見を聞くことで、自分のキャリアを多角的に見つめ直すことができます。
「実はエンタメ業界以外にも向いている仕事があった」「エンタメ業界の中でも、こんな職種があるとは知らなかった」といった気づきを得られる可能性が高まります。
ただし、4社を超えると管理が煩雑になるため、このあたりが上限と考えておきましょう。
エンタメ業界でおすすめの特化型エージェント6選
ここからは、エンタメ業界への転職で実際に使える特化型エージェントを6つ紹介します。
それぞれの特徴を理解した上で、自分の希望する業界・職種に合ったエージェントを選びましょう。
マスメディアン:広告・マスコミ業界に圧倒的強み

出典:https://www.massmedian.co.jp/
マスメディアンは、宣伝会議グループが運営する広告・マスコミ業界特化型の転職エージェントです。
広告代理店、制作会社、出版社、テレビ局など、マスコミ・クリエイティブ業界の求人を幅広く扱っています。
マスメディアンの最大の強みは、宣伝会議グループという業界屈指のネットワークを活かした求人の質の高さです。
大手広告代理店や有名メディア企業の非公開求人を多数保有しており、他のエージェントでは出会えない優良求人に出会える可能性があります。
また、キャリアアドバイザーは業界出身者が多く、広告やマスコミ業界の実態を深く理解しています。
クリエイティブ職の選考対策やポートフォリオの添削にも強く、業界未経験者でも丁寧にサポートしてもらえます。
広告・マスコミ業界を志望するなら、マスメディアンへの登録は必須です。
\広告・Web業界の各職種や広報・マーケティング担当の求人多数!/
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ギークリー:ゲーム・IT系エンタメに特化

出典:https://www.geekly.co.jp/
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
ゲーム開発、ソーシャルゲーム、アプリ開発など、テクノロジー領域のエンタメ企業への転職に強みを持っています。
ギークリーの特徴は、エンジニアやデザイナーなど技術職の求人が豊富な点です。
ゲームプログラマー、ゲームプランナー、UIデザイナー、3Dモデラーなど、専門性の高い職種の求人を多数保有しています。
また、業界の最新技術トレンドや開発環境についても詳しく、技術的な話がスムーズに通じるのも大きなメリットです。
Unity、Unreal Engine、C++、Pythonといった専門用語を使った会話ができるため、自分のスキルを正確に伝えられます。
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シリコンスタジオエージェント:ゲーム業界専門

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シリコンスタジオエージェントは、ゲーム業界に完全特化した転職エージェントです。
ゲーム開発会社、パブリッシャー、ゲーム関連IT企業など、ゲーム業界の求人のみを扱っています。
シリコンスタジオエージェントの強みは、ゲーム業界での圧倒的な実績とネットワークです。
大手ゲーム会社から新興のインディーゲーム開発会社まで、幅広い企業との取引があり、ゲーム業界特有の職種や働き方を熟知しています。
また、ゲーム開発の技術的な知識が豊富なアドバイザーが在籍しているため、開発環境や使用するツール、プログラミング言語などについて専門的な相談ができます。
ポートフォリオの添削も、ゲーム業界の採用基準に沿った具体的なアドバイスがもらえます。
ゲーム業界一筋で転職を考えているなら、シリコンスタジオエージェントは最有力候補です。
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映像しごと.com:テレビ・映像制作に強い

出典:https://eizoshigoto.com/
映像しごと.comは、テレビや映像関係の求人に特化した転職エージェントです。
大手テレビ局、制作会社、アニメーション制作会社などの求人を中心に取り扱っています。
映像しごと.comの特徴は、テレビ業界の求人が豊富な点です。
ディレクター、プロデューサー、カメラマン、編集スタッフ、ADなど、映像制作に関わる多様な職種の求人を保有しています。
また、転職エージェントとしての機能だけでなく、転職サイトとしても利用できるため、自分で求人を検索して直接応募することもできます。
エージェントのサポートを受けつつ、自分でも積極的に求人を探したい人に向いています。
テレビ業界や映像制作の仕事を目指すなら、映像しごと.comへの登録をおすすめします。
\映像業界ならここ!/
エンタメ人:エンタメ業界全般をカバーする総合特化型

エンタメ人は、エンタメ業界全般の求人を幅広く扱う特化型転職エージェントです。
ゲーム、映像、音楽、イベント、アニメ、舞台など、エンタメ業界のあらゆる分野の求人を保有しています。
エンタメ人の特徴は、特定の分野に偏らず、エンタメ業界全体をカバーしている点です。
他の特化型エージェントが「ゲーム専門」「音楽専門」と特定分野に絞っているのに対し、エンタメ人はエンタメ業界全般を扱っているため、「まだ具体的な分野は決まっていないけど、エンタメ業界で働きたい」という人に最適です。
また、業界未経験者向けの求人も多数保有しており、「まずはエンタメ業界に入りたい」という人でもサポートを受けやすいのが強みです。
キャリアアドバイザーはエンタメ業界全般に精通しているため、あなたの経験やスキルに合わせて、最適な分野を提案してくれます。
さらに、正社員だけでなく、契約社員や派遣社員の求人も扱っているため、「まずは実務経験を積みたい」という人にも対応できます。
エンタメ業界全般に興味があり、まだ具体的な分野が決まっていない人、未経験からエンタメ業界に挑戦したい人には、エンタメ人への登録をおすすめします。
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エンターズ:音楽エンタメ業界に特化

エンターズは、音楽エンタメ業界に特化した転職エージェントです。
音楽レーベル、プロダクション、ライブ制作会社、音楽配信サービスなど、音楽業界の求人を専門的に扱っています。
エンターズの強みは、音楽業界の大手企業との強いコネクションです。
ソニーミュージック、エイベックス、ユニバーサルミュージックなど、誰もが知る大手音楽会社の求人を扱っており、業界内での信頼も厚いです。
また、2023年からは音楽だけでなく、キャラクター、ゲーム、アニメなど、取り扱い業種を拡大しています。
音楽を軸としながらも、エンタメ業界全体に視野を広げたい人にも対応できるようになりました。
音楽業界でキャリアを築きたいなら、エンターズは必ず登録しておくべきエージェントです。
\たった1分で登録完了!/
エンタメ業界でおすすめの総合型エージェント3選
次に、エンタメ業界の求人も豊富に扱っている総合型エージェントを3つ紹介します。
特化型と併用することで、転職活動の幅を広げることができます。
リクルートエージェント:業界最大級の求人数

出典:https://www.r-agent.com
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する、求人案件数と成約実績が業界No.1の総合型転職エージェントです。
30万件以上の求人を保有しており、エンタメ業界の求人も数千件規模で扱っています。
リクルートエージェントの強みは、圧倒的な求人数と企業とのネットワークです。
大手エンタメ企業から中小制作会社まで、あらゆる規模・業種の求人を網羅しているため、選択肢を最大限に広げることができます。
また、転職支援の実績が豊富で、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、年収交渉など、転職活動全般にわたるサポートが充実しています。
初めて転職する人でも安心して利用できる体制が整っています。
エンタメ業界への転職を考えているなら、まず最初に登録すべきエージェントです。
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※登録は3分、年収150万円アップした人が続出中
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【最新版】リクルートエージェントのリアルな口コミ・評判!4回転職した私が「本当におすすめ」する理由と登録手順
2025/9/18
この記事を読んでいるあなたは、 と悩んでいるのではないでしょうか? 私は、エンタメ・イベント業界で15年以上働いており、これまで4回の転職を経験してきました。その中で、リクルートエージェントには3回お ...
doda:転職サイト機能も使える便利さ

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dodaは、転職エージェントと転職サイトの両方の機能を持つ便利なサービスです。
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パソナキャリア:手厚いサポートが魅力

出典:https://www.pasonacareer.jp/
パソナキャリアは、サポートの丁寧さに定評がある総合型転職エージェントです。
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履歴書・職務経歴書の添削や面接対策も手厚く、転職活動に不安がある人でも安心して利用できます。
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丁寧なサポートを求めるなら、パソナキャリアは有力な選択肢です。
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複数エージェント併用時の注意点と失敗を避ける方法
複数のエージェントを併用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
これらを守らないと、かえって転職活動が非効率になったり、企業からの信頼を失ったりする可能性があるため、しっかり押さえておきましょう。
【注意点1】二重応募は絶対NG!応募管理を徹底する
複数エージェント併用で最も避けなければならないのが「二重応募」です。
これは、同じ企業に複数のエージェント経由で応募してしまうことを指します。
二重応募が発生すると、企業側は「この応募者は管理能力がないのでは?」と不信感を抱き、選考が不利になります。
最悪の場合、両方のエージェント経由での選考が取り消されてしまうこともあります。
また、エージェント側も「この人に求人を紹介しても、他社経由で応募されてしまうかもしれない」と判断し、サポートを終了する可能性があります。
二重応募を防ぐためには、応募した企業名とエージェント名を必ずExcelやスプレッドシートで管理しましょう。
同じ企業が複数のエージェントから紹介された場合は、最初に紹介してくれたエージェント経由で応募するのがマナーです。
【注意点2】面談スケジュールが重複しないように調整
複数のエージェントに登録すると、初回面談、企業面接、最終面接など、スケジュールが立て込みやすくなります。
特に、複数の企業の選考が同時進行すると、日程調整が複雑になります。
面談や面接の日程が重複してしまうと、どちらかをキャンセルしなければならず、企業やエージェントに迷惑をかけてしまいます。
信頼を損ねることにもつながるため、スケジュール管理は徹底しましょう。
Googleカレンダーやスケジュール管理アプリを使って、すべての予定を一元管理することをおすすめします。
また、面談や面接の日程を決める際は、他のエージェントとの予定も考慮して余裕を持たせましょう。
【注意点3】複数登録していることは正直に伝える
複数のエージェントを利用していることは、隠さずに正直に伝えましょう。
エージェント側も、求職者が複数登録しているのは当然と理解しています。
むしろ、正直に伝えることで「この人は転職に本気だ」「他社に取られる前にサポートを強化しよう」とエージェント側のモチベーションが上がり、優先的にサポートしてもらえることもあります。
ただし、伝え方には工夫が必要です。「他のエージェントも使っています」とストレートに言うのではなく、「より良い転職を実現するために、複数のエージェントから情報を集めています」といった前向きな伝え方をすると、印象が良くなります。
【注意点4】登録しすぎると管理が煩雑になる(5〜6社が目安)
転職エージェントは複数登録した方が良いとはいえ、登録しすぎるとかえって管理が煩雑になります。
それぞれのエージェントから求人紹介のメールや電話が頻繁に来るため、情報が錯綜して混乱してしまいます。
実際の利用者としての経験から言えば、5〜6社が上限です。
これ以上増やすと、応募管理、スケジュール調整、各エージェントとのコミュニケーションが追いつかなくなります。
最初は多めに登録しておき、使いやすいエージェントや相性の良い担当者が見つかったら、メインで使うエージェントを2〜3社に絞り込むのが効率的です。
【注意点5】メインとサブのエージェントを決めて優先順位をつける
複数のエージェントを併用する際は、メインとサブを明確に決めておくことが大切です。
すべてのエージェントに同じ温度感で対応していると、時間と労力が分散してしまい、転職活動が非効率になります。
メインのエージェントは2社程度に絞り、こまめに連絡を取り、求人紹介や選考対策を積極的に依頼しましょう。
サブのエージェントは、メインでカバーできない求人や情報を補完する形で活用します。
また、メインのエージェントで内定が出そうな段階になったら、サブのエージェントには「他社で選考が進んでいるため、一旦保留させてください」と正直に伝えましょう。
無理に複数の選考を並行させると、スケジュールが破綻してしまいます。
エージェント活用を成功させる5つのコツ
転職エージェントを最大限活用するためのコツを5つ紹介します。
これらを実践することで、より良い求人紹介を受けられ、選考通過率も高まります。
【コツ1】初回面談で希望条件を明確に伝える
初回面談では、自分の希望条件をできるだけ具体的に伝えることが重要です。
「エンタメ業界で働きたい」だけでは漠然としすぎているため、アドバイザーも適切な求人を紹介しづらくなります。
具体的には、「ゲーム業界のプランナー職で、年収450万円以上、土日休みの企業を希望」「広告代理店のクリエイティブディレクター職で、裁量権を持って働ける環境を求めている」といったように、業界・職種・年収・働き方などを明確に伝えましょう。
また、譲れない条件と妥協できる条件を分けて伝えることも大切です。
すべての条件を満たす求人は限られるため、優先順位をつけることでアドバイザーも提案しやすくなります。
【コツ2】転職意欲の高さをアピールして優先サポートを受ける
転職エージェントは成果報酬型のビジネスモデルのため、転職意欲が高い人を優先的にサポートします。
「良い求人があれば転職したい」という姿勢では、後回しにされてしまう可能性があります。
初回面談では、「3ヶ月以内に転職したい」「すでに他社でも選考が進んでいる」など、具体的な転職時期や本気度を伝えましょう。
ただし、嘘をつくのはNGです。実際に転職活動を真剣に進めていることが伝わるように、これまでの準備状況や応募状況を正直に話しましょう。
また、エージェントからの連絡には迅速に返信することも重要です。
レスポンスが早い人は「この人は本気だ」と判断され、優先的に求人を紹介してもらえます。
【コツ3】履歴書・ポートフォリオ添削を積極的に依頼する
転職エージェントの無料サービスの中でも、特に活用すべきなのが履歴書・職務経歴書の添削です。
プロの目線で改善点を指摘してもらえるため、書類選考の通過率が格段に上がります。
エンタメ業界の場合、ポートフォリオや作品集が選考の鍵を握ることも多いため、こちらも積極的に添削を依頼しましょう。
特化型エージェントなら、業界基準に沿った具体的なアドバイスがもらえます。
「どの作品を載せるべきか」「どんな順番で見せるべきか」「どこを強調すべきか」といった細かい部分まで相談できるため、遠慮せずにサポートを求めましょう。
【コツ4】企業の内部情報を詳しく聞き出す質問をする
転職エージェントは、求人票には載っていない企業の内部情報を持っています。
社風、残業時間、離職率、評価制度、上司の人柄など、応募前に知っておきたい情報を積極的に質問しましょう。
具体的には、以下のような質問が有効です。
- 「この企業の残業時間は実際どれくらいですか?」
- 「離職率はどのくらいで、退職理由は何が多いですか?」
- 「配属予定の部署の雰囲気や上司の人柄を教えてください」
- 「未経験者の場合、どれくらいの期間で戦力になることを期待されますか?」
こうした質問をすることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
また、質問することで「この人は真剣に企業選びをしている」という印象を与え、アドバイザーからの信頼も得られます。
【コツ5】定期的に連絡を取り、関係性を維持する
転職エージェントとの関係性は、定期的なコミュニケーションによって維持されます。
連絡が途絶えると、「この人はもう転職活動をやめたのかな」と判断され、求人紹介の優先順位が下がってしまいます。
たとえ応募したい求人がない時期でも、2週間に1回程度は「転職活動は継続しています」「こんな求人があれば教えてください」といった連絡を入れましょう。
また、選考結果や他社での進捗状況も定期的に共有することで、アドバイザーもあなたの状況を把握しやすくなり、より適切なサポートを提供してもらえます。
よくある質問
エンタメ業界の転職エージェント活用に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
Q1: 複数のエージェントに登録すると企業に悪い印象を与えませんか?
複数のエージェントに登録していること自体は、企業に悪い印象を与えることはありません。
企業側も、求職者が複数のエージェントを使って転職活動をしていることは理解しています。
ただし、同じ企業に複数のエージェント経由で応募する「二重応募」は絶対にNGです。
応募状況をしっかり管理し、二重応募を避けることが重要です。
また、複数のエージェントを使っていることを企業に伝える必要はありません。
あくまでエージェントとの間で共有する情報です。
Q2: 同じ求人が複数のエージェントから紹介された場合はどうすればいいですか?
同じ求人が複数のエージェントから紹介された場合は、最初に紹介してくれたエージェント経由で応募するのがマナーです。
後から紹介したエージェントには、「すでに他社経由で応募済みです」と正直に伝えましょう。
もし、後から紹介したエージェントの方がその企業との関係が深く、選考に有利だと判断した場合は、最初のエージェントに相談してから切り替えることも検討できます。
ただし、無断で切り替えると両方のエージェントからの信頼を失うため、必ず事前に相談しましょう。
Q3: 特化型エージェントで断られた場合の対処法は?
特化型エージェントで「現時点でご紹介できる求人がありません」と断られた場合でも、諦める必要はありません。
以下の対処法を試してみましょう。
まず、他の特化型エージェントにも登録してみましょう。
エージェントによって保有求人や基準が異なるため、別のエージェントなら求人を紹介してもらえる可能性があります。
次に、総合型エージェントを活用して、未経験歓迎のエンタメ関連求人を探しましょう。総合型は未経験者にも対応しているため、選択肢を広げることができます。
また、スキルアップや実績作りをしてから再度挑戦するのも有効です。
副業やフリーランスで小さな案件を受注し、ポートフォリオを充実させることで、特化型エージェントからの評価が変わることもあります。
Q4: エージェントを途中で変更したり、利用を停止することはできますか?
転職エージェントの利用は無料で、いつでも停止や変更が可能です。
担当者との相性が悪い、求人紹介の質が低い、対応が遅いなど、不満がある場合は遠慮せずに他のエージェントに切り替えましょう。
ただし、選考中の企業がある場合は、その選考が終わるまで待つのがマナーです。
途中で担当を変えると、企業側にも迷惑がかかる可能性があります。
また、サービス停止を希望する場合は、メールで「転職活動を一旦休止します」「他社で内定が決まりました」などと簡潔に伝えれば問題ありません。
Q5: エージェント経由と直接応募、どちらが有利ですか?
一概にどちらが有利とは言えませんが、エンタメ業界の場合はエージェント経由の方が有利なケースが多いです。
エージェント経由のメリットは、履歴書・ポートフォリオの事前添削、企業への推薦、選考対策のサポート、年収交渉の代行などが受けられることです。
特に、エージェントと企業の関係が深い場合、書類選考が免除されたり、選考で有利に働いたりすることもあります。
一方、直接応募のメリットは、企業側が採用コストを抑えられるため、同じスキルなら直接応募の方が採用されやすいという説もあります。
ただし、これはケースバイケースです。
理想的なのは、エージェント経由をメインにしつつ、どうしても応募したい企業があれば直接応募も検討するという使い分けです。
まとめ:特化型と総合型を味方につけてエンタメ業界転職を成功させよう
エンタメ業界への転職では、特化型エージェントと総合型エージェントを戦略的に併用することが成功の鍵です。
「どちらか一方を選ぶ」のではなく、「両方の強みを活かす」という発想が重要なのです。
特化型エージェントは、業界特有の深い知識、企業との太いパイプ、専門的な選考対策を提供してくれます。
一方、総合型エージェントは、圧倒的な求人数、充実した転職ノウハウ、安定したサポート体制が魅力です。
この両方を組み合わせることで、求人の取りこぼしを防ぎ、多角的なアドバイスを受けながら、理想の転職を実現できます。
あなたのキャリアステージに合わせて、未経験者なら総合型2社+特化型1社、経験者なら特化型2社+総合型1社といった組み合わせを選びましょう。
転職成功者の平均登録数は4.2社ですが、5〜6社を上限に、自分に合ったエージェントを見つけてください。
エンタメ業界で15年以上働いてきた私自身、転職のたびに複数のエージェントを使い分け、理想のキャリアを築いてきました。あなたもこの記事で紹介した戦略を実践すれば、必ず道は開けます。
今日からすぐに行動を起こしましょう。
まずは、マスメディアンやGeeklyなどの特化型エージェント、そしてリクルートエージェントやdodaなどの総合型エージェントに登録するところから始めてみてください。
あなたの理想のエンタメ業界でのキャリアが、すぐそこまで来ています。
