「LPは縦長1ページで作るべき?それとも複数ページに分けた方がいい?」
LP(ランディングページ)を制作するとき、多くの人がこの選択で悩みます。
結論から言うと、「縦長1ページ」と「複数ページ」は、どちらが正解というものではありません。
商材の特性、ターゲット、目的によって最適な形式が変わります。
私もLP制作の依頼を受けるとき、「縦長と複数ページ、どちらがいいですか?」とよく聞かれます。
その度に「御社の商材と目的は何ですか?」と確認するところから始めています。
この記事では、縦長LPと複数ページLPの違い、それぞれのメリット・デメリット、目的別の選び方を解説します。
読み終わる頃には、あなたのビジネスにどちらが合っているか明確になるはずです。
縦長LPと複数ページLPの違い【比較表】
まずは縦長LPと複数ページLPの基本的な違いを押さえておきましょう。
| 縦長LP(1ページ完結型) | 複数ページLP(マルチページ型) | |
| 構成 | 1ページにすべての情報を集約 | 複数ページに情報を分割 |
| ユーザー行動 | スクロールのみ | スクロール+ページ遷移 |
| 離脱ポイント | 少ない(ページ移動なし) | 多い(ページ移動のたびに発生) |
| 情報の伝え方 | 上から順番に一気に伝える | ユーザーが選んで見る |
| 分析のしやすさ | シンプル(1ページで完結) | 詳細(ページごとの行動が見える) |
| 制作コスト | 比較的安い | 比較的高い |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
縦長LP(1ページ完結型)とは?
縦長LPは、1ページにすべての情報を集約したランディングページです。
日本では最も一般的なLP形式で、多くの企業が採用しています。
典型的な縦長LPは以下のような構成になっています。
- ファーストビュー(キャッチコピー+メインビジュアル)
- 悩み・課題の共感
- 解決策の提示(商品・サービス紹介)
- 特徴・メリット
- お客様の声・実績
- 料金・プラン
- よくある質問
- CTA(申し込みボタン)
ユーザーは上から下にスクロールするだけで、商品・サービスの情報をすべて把握できます。営業担当者のセールストークを1ページで再現したような構成です。
縦長LPのメリット
メリット1:離脱率が低い
縦長LPの最大のメリットは、ページ移動による離脱が発生しない点です。
一般的に、ページ移動のたびに約30%のユーザーが離脱すると言われています。
縦長LPはページ移動がないため、この離脱を防げます。
ユーザーは「スクロール」か「離脱」か「アクション(申し込み)」の3択しかありません。
メリット2:情報を順番通りに伝えられる
縦長LPでは、ユーザーに見せたい順番で情報を配置できます。
「まず悩みに共感→解決策を提示→メリットを説明→実績で信頼性を担保→料金を提示→申し込みへ」という流れを、ユーザーに上から順番に見てもらえます。
これは対面営業のセールストークと同じ流れです。
メリット3:制作・改善がしやすい
縦長LPは1ページで完結しているため、制作コストが比較的低く抑えられます。
また、改善(LPO)も1ページの中で完結するため、A/Bテストがしやすいです。
縦長LPのデメリット
デメリット1:情報量が多いと読まれにくい
縦長LPは情報を詰め込みすぎると、ユーザーが途中で離脱してしまいます。
「長すぎて読む気がしない」と思われると逆効果です。
デメリット2:ユーザーの興味度合いがわかりにくい
縦長LPでは、ユーザーがどこまで読んだか、どの情報に興味を持ったかを把握しにくいです。
ヒートマップツールを使えばある程度は分析できますが、複数ページに分けた場合ほど詳細な行動は見えません。
デメリット3:SEOには不向き
縦長LPは画像が多くテキストが少ない傾向があるため、検索エンジンからの評価を得にくいです。
広告からの流入を前提としたページと考えた方がいいでしょう。
複数ページLP(マルチページ型)とは?
複数ページLPは、情報を複数のページに分割して構成するランディングページです。
グローバルナビゲーションでカテゴリ分けし、ユーザーが見たい情報を選んでアクセスできる形式です。
典型的な複数ページLPは以下のような構成になっています。
- トップページ(概要・ファーストビュー)
- サービス紹介ページ
- 導入事例・実績ページ
- 料金・プランページ
- よくある質問ページ
- お問い合わせページ
ユーザーは自分が知りたい情報のページだけを選んで見ることができます。
複数ページLPのメリット
メリット1:ユーザーの興味度合いがわかる
複数ページLPの最大のメリットは、ユーザーの興味度合いを詳細に把握できる点です。
「料金ページを見た人」は「サービス紹介だけ見た人」よりも購買意欲が高いと判断できます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールと連携すれば、ユーザーの行動に応じた次のアクション(メール配信など)を設計できます。
メリット2:情報量が多くても整理できる
複数ページに分けることで、情報をカテゴリごとに整理できます。
「商品説明はこちら」「料金はこちら」「導入事例はこちら」と分けることで、ユーザーは必要な情報だけを効率的に取得できます。
メリット3:SEOとの相性がいい
複数ページに分けることで、各ページにテキストコンテンツを充実させやすくなります。検索エンジンからの流入も狙える構成にできます。
複数ページLPのデメリット
デメリット1:ページ移動のたびに離脱が発生する
複数ページLPの最大のデメリットは、ページ移動のたびにユーザーが離脱するリスクがある点です。
1回のページ移動で約30%が離脱するというデータもあり、無視できない数字です。
デメリット2:情報の伝達順序をコントロールしにくい
複数ページLPでは、ユーザーがどのページからどの順番で見るかをコントロールできません。
「料金だけ見て離脱」というケースも発生します。
デメリット3:制作コストが高い
複数ページを制作するため、縦長LPに比べて制作コストが高くなります。
ページ数が増えるほど、デザイン・コーディング・コンテンツ作成の工数が増えます。
【結論】目的別の選び方|縦長LPと複数ページLPの使い分け
縦長LPと複数ページLP、どちらを選ぶべきかは「商材」「ターゲット」「目的」によって決まります。
縦長LP(1ページ完結型)が向いているケース
| 向いているケース | 理由 |
| 単品通販・EC商品 | 1つの商品を深く訴求し、即購入につなげたい |
| 無料オファー(資料請求・セミナー申込) | ハードルが低いのでシンプルな構成で十分 |
| BtoC向け商材 | 感情に訴えかける訴求が効果的 |
| 広告からの流入がメイン | SEOを意識する必要がない |
| 説明が必要な高額商材 | セールストークの流れで説得したい |
縦長LPが向いている人の特徴
- 広告からの流入で即コンバージョンを狙いたい
- 商品・サービスが1つに絞られている
- ユーザーに「上から順番に」情報を見せたい
- 制作コストを抑えたい
- シンプルにA/Bテストで改善したい
複数ページLP(マルチページ型)が向いているケース
| 向いているケース | 理由 |
| BtoB向け商材 | 情報量が多く、検討期間が長い |
| 複数の商品・プランがある | 情報をカテゴリ分けして整理したい |
| MAツールと連携したい | ユーザーの興味度合いを把握したい |
| SEOからの流入も狙いたい | テキストコンテンツを充実させられる |
| サービスサイトとしても機能させたい | LP以外の役割も持たせたい |
複数ページLPが向いている人の特徴
- リードの興味度合いを詳細に把握したい
- 検討期間が長い商材を扱っている
- 複数の商品・サービスを紹介したい
- SEOからの流入も獲得したい
- MAツールでリードナーチャリングしたい
迷ったら「縦長LP」から始めるのがおすすめ
「縦長LPと複数ページLP、どちらがいいかわからない…」という場合は、まず縦長LPから始めることをおすすめします。
理由は3つあります。
理由1:制作コストが低い
縦長LPは1ページで完結するため、複数ページLPより制作コストが低く抑えられます。
まずは縦長LPで反応を見て、必要に応じて複数ページに展開する方がリスクが低いです。
理由2:改善がしやすい
縦長LPは1ページの中でA/Bテストができるため、改善サイクルを回しやすいです。
「ファーストビューを変えてみよう」「CTAボタンの位置を変えてみよう」といった検証が手軽にできます。
理由3:日本のユーザーに馴染みがある
日本では縦長LPが主流で、多くのユーザーがこの形式に慣れています。
「スクロールすれば情報が出てくる」という期待に応える構成になっています。
縦長LPを成功させる5つのポイント
縦長LPを選んだ場合、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:ファーストビューで「何のページか」を明確に
ファーストビュー(最初に表示される画面)は、LPの中で最も離脱率が高い場所です。
ここで「何のページか」「自分に関係あるか」が伝わらないと、ユーザーはすぐに離脱します。
キャッチコピーとメインビジュアルで、「誰のための」「何を解決する」ページなのかを一目で伝えましょう。
ポイント2:CTAボタンは複数箇所に設置
縦長LPでは、CTAボタン(申し込みボタン)を1箇所ではなく複数箇所に設置します。
ユーザーが「申し込みたい」と思ったタイミングは人それぞれです。
ファーストビュー直下、中盤、最後の3箇所程度にCTAを配置しておくことで、機会損失を防げます。
ポイント3:スマホファーストで設計する
現在、多くのLPはスマホからのアクセスが半数以上を占めます。
PCで見やすいデザインでも、スマホで見ると文字が小さい、ボタンが押しにくいといった問題が発生することがあります。
スマホでの見やすさ・操作しやすさを優先して設計しましょう。
ポイント4:長すぎる縦長LPは逆効果
「縦長LP」といっても、長ければいいというものではありません。
情報を詰め込みすぎると、ユーザーは途中で読むのをやめてしまいます。
「この情報は本当に必要か?」「ユーザーの行動を促進するか?」を基準に、不要な情報は削ぎ落としましょう。
ポイント5:ヒートマップで分析・改善する
縦長LPを公開したら、ヒートマップツールで「どこまで読まれているか」「どこでクリックされているか」を分析しましょう。
読まれていない部分は削除または改善、クリックされているのにリンクがない部分にはCTAを追加、といった改善を繰り返すことで、コンバージョン率を高められます。
複数ページLPを成功させる3つのポイント
複数ページLPを選んだ場合、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:ナビゲーションは最小限に
複数ページに分けるとはいえ、ページ数を増やしすぎるのは禁物です。
ユーザーが迷わないよう、ナビゲーションは最小限に絞りましょう。
「サービス紹介」「料金」「導入事例」「お問い合わせ」の4〜5ページ程度が目安です。
ポイント2:各ページにCTAを設置する
複数ページLPでは、すべてのページにCTAを設置します。
「料金ページだけ見て申し込みたい」というユーザーが、申し込みボタンを探してさまようことがないようにしましょう。
ポイント3:MAツールと連携して活用する
複数ページLPの強みは、ユーザーの興味度合いがわかることです。
この強みを最大限に活かすには、MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携が効果的です。
「料金ページを見た人には○○のメールを送る」
「導入事例を3つ以上見た人には営業からフォローする」
といったシナリオを設計することで、リードの獲得率を高められます。
LP制作でよくある質問
LP制作でよくいただくご質問を、以下にまとめています。
Q1. 縦長LPの適切な長さ(縦サイズ)は?
「〇〇pxが正解」という絶対的な基準はありません。商材や情報量によって変わります。
目安としては、PC版でスクロール5〜10回程度(縦幅5,000〜15,000px程度)が一般的です。
ただし、長さよりも「必要な情報が過不足なく入っているか」を優先してください。
Q2. 縦長LPと複数ページLPを組み合わせることはできますか?
はい、可能です。「縦長LPをメインにしつつ、詳細な情報は別ページに誘導する」というハイブリッド型も有効です。
例えば、縦長LPの「導入事例」セクションに「もっと見る」ボタンを設置し、事例一覧ページに遷移させる、といった構成です。
Q3. 海外では短いLPが主流と聞きましたが、日本では縦長が有効なのはなぜですか?
日本のユーザーは、海外のユーザーに比べてテキストから多くの情報を得ようとする傾向があると言われています。
「十分な情報がないと不安」「失敗したくない」という心理が働きやすいため、情報量の多い縦長LPが効果的なケースが多いです。
ただし、これも商材やターゲットによるため、一概には言えません。
Q4. LP制作を外注する場合、縦長と複数ページで費用はどれくらい違いますか?
一般的に、縦長LP(1ページ)は30〜100万円程度、複数ページLP(5ページ程度)は50〜200万円程度が相場です。
ページ数、デザインの複雑さ、コンテンツ量、実装する機能によって大きく変わります。
まずは複数の制作会社に見積もりを取ることをおすすめします。
Q5. 自分でLPを作ることはできますか?
はい、可能です。
STUDIOやWix、ペライチなどのノーコードツールを使えば、プログラミング知識がなくてもLPを作成できます。
ただし、「売れるLP」を作るには、構成・コピーライティング・デザインの知識が必要です。
ツールが使えることと、成果が出るLPが作れることは別の話なので注意してください。
とりあえず何か作ってみたい、という方はペライチが無料で利用可能なので、試してみてください。
まとめ|目的に合わせてLPの形式を選ぼう
この記事では、縦長LPと複数ページLPの違い、それぞれのメリット・デメリット、目的別の選び方を解説しました。
どちらを選ぶにしても、「ターゲットは誰か」「どんな行動を促したいか」を明確にすることが成果を出すポイントです。
形式を決めてから中身を考えるのではなく、目的から逆算して形式を選びましょう。
LP制作は、構成・コピーライティング・デザイン・コーディングと、さまざまなスキルが求められます。
「自分で作るのは難しそう」「プロに相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。
\成果につながるLP制作はお任せください/
縦長LP・複数ページLP、どちらも対応可能です